自民党の「農林族」の実力者でもある森山裕幹事長(80)は2日、農水省を訪れ小泉進次郎農相(44)と面会した。
面会後の取材で、随意契約によって5キロ約2000円で政府備蓄米放出を進める進次郎氏の方針に、JA出身の野村哲郎元農相(81)が苦言を呈したことへの受け止めを問われると「(今回は)時間との闘いだった」して、党の農林部会に諮らずに進めた手法については「しょうがなかったんだろうと思う」と述べ、一定の理解を示した。
森山氏はこの日、自民党の食料安全保障強化本部長として同僚議員とともに農水省を訪れ、進次郎氏と大臣室で面会。進次郎氏に対し「農業構造転換集中対策の実施に向けた緊急決議」の決議文を携え、本予算とは別枠での予算確保などについて申し入れを行った。
進次郎氏の備蓄米放出の手法をめぐっては、野村氏が5月31日、森山氏も出席していた会合で「ほとんど自分で決めて、自分で発表してしまう。森山先生からチクリとやっていただかないと、今後心配だ」「やはり、(部会の)ルールというのを覚えていただかないといけないと思っている」などと発言し、波紋を広げている。
報道陣から、野村氏の発言について問われた森山氏は「そのことは(今日の面会で進次郎氏と)話していない」とした上で「(スピード感をもった備蓄米放出という)当然のことを、大臣はされたと思う。農林部会に諮る必要は、時間的な余裕があればご相談があると思うが、今回は時間との闘いでしたので、しょうがなかったんだろうと思います」と、述べた。
進次郎氏は野村氏の指摘に対し、1日、「ひとつひとつを党に諮らなければいけないとしたら、スピード感を持って大胆な判断はできない」と反論。自身は農林部会長を務めた経験があり「ルールは存じているつもりだ」とした上で「今回は緊急事態。(党の部会で)じっくり議論をいただいた上でないと動けないのなら、この結果は出せない」と語っていた。