伊藤匠叡王(22)が初防衛を果たすか? 挑戦者の斎藤慎太郎八段(32)が初めて叡王を獲得するか? 双方2勝2敗で迎えた将棋の第10期叡王戦5番勝負最終第5局が14日午前10時から、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で始まった。改めて先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て、斎藤が先手、伊藤が後手と決まった。
立会人の木村一基九段が対局開始を告げると、斎藤はひと呼吸置いて飛車先の歩を突いた。伊藤も合わせて飛車先の歩を突いた。今シリーズは1~3局目が相掛かり、4局目は角換わり。戦型が注目されたが、斎藤は第2局の先手番でも採用した相掛かりを選んだ。2018年(平30)に初タイトルとなる王座を獲得した時も、最終第5局までもつれた末にもぎ取った。17年棋聖戦、21、22年名人戦とタイトル挑戦経験もある。今回は7年ぶりのタイトル獲得を目指す。
対する伊藤は、前期の叡王戦でもフルセットの末に当時全冠を保持していた藤井聡太叡王を破って、一角を崩した。今期防衛なら、タイトル獲得2期の条件を満たし、八段に昇段できる。
持ち時間各4時間、切れたら1手60秒未満での指し手となる。午後0時30分からは1時間の昼食休憩がある。午前10時30分と午後3時に主催の不二家からおやつが提供される。決着は14日夜の見込み。