自民党は20日、無所属の鈴木宗男参院議員(77)を参院選比例代表に擁立するための手続きに入った。宗男氏は報道陣の取材に、「新たなスタート台に立ったという思いでいっぱいです」と述べ、所定の手続きがひととおり終わり、実質的に公認が「内定」したことを明らかにした。
宗男氏は、北方四島支援などをめぐる疑惑などで、2002年に自民党を離党したが、党側はこの日の党紀委員会で復党を認めた。宗男氏は自民党本部で森山裕幹事長と面会し、森山氏を「保証人」とする形で入党手続きを実施。選対委員会によるヒアリングも受けた。前回の参院選は日本維新の会から比例代表に立候補し初当選(その後離党)しているが、衆参両院の比例選出議員の政党間移動を禁じた国会法に基づき、20日夕の参院本会議で議員辞職が認められたことを受けて、自民党からの立候補に向けた手続きは、ひととおり終えたという。
宗男氏は党側に「日本、自民党を立て直してほしいという声を全国からいただいており、しっかり責任を果たしてまいりたいという思いを伝えた」と述べた。「私は元々、保守の政治家だ。自民党から(正式に)公認をいただき(参院選に)出られるならば、まさに政治家として初心にかえった、という気持ちで頑張りたい」と述べた。
02年3月に離党して以来の、自民党候補として臨む参院選になる。あれから20年あまりの年月を踏まえ「大きな感慨を覚えます。私は(離党までの約20年間)自民党で育てられ、政治家として働いてきた人間なので、(今回の判断は)ありがたい、の言葉に尽きる。今は、初心、原点に戻って参院選に挑んでいくという、強い決意と覚悟だ」とも語った。
前回の19年参院選比例代表では22万742票を獲得し、維新の比例候補ではトップ当選。「その方々の支持をいただきながらさらに新たに支持を拡大することが、自民党の(票の)底上げにもつながる」と、新たな支持層の獲得にも意欲を示した。
自民党には長女の鈴木貴子衆院議員も在籍しており「前回は一馬力だったけれど、今回は二馬力でやれるかなという気はしている」。宗男氏の選挙戦といえば、かつては選挙カーから身を乗り出すスタイルが知られたが、今回は「びっくりするような、ダイナミックな遊説をしたい」とも口にした。