【棋聖戦】藤井聡太棋聖いつもの「初手お茶」 杉本和陽六段は中飛車に命運託す

過去3戦3勝と好相性の千葉県木更津市で6連覇を目指す藤井聡太棋聖

藤井聡太棋聖(22)がタイトル戦初登場の杉本和陽(かずお)六段(33)に連勝した、将棋のヒューリック杯第96期棋聖戦5番勝負第3局が30日午前9時から千葉県木更津市「竜宮城スパホテル三日月」で始まった。先手後手はすでに決まっており、今局は杉本が先手、藤井が後手。

ここまで連敗の杉本はもう負けられない。師匠の故米長邦雄永世棋聖譲りの「泥沼流」を発揮して一矢報いることができるか。対局前、周囲を見回していたが、開始1分前には早くも前傾姿勢で集中モード。

立会人の木村一基九段が対局開始を告げると1回、2回と首を振った杉本は5筋の歩を突き、中飛車に命運を託した。

対する藤井は着座すると扇子やデジタル時計、汗ふきシートなどを所定の場所に置いた。いつものように「初手お茶」の後、2、3回手順を確認するかのようにうなずいて飛車先の歩を突いた。

今局に勝てば棋聖戦6連覇、タイトル獲得通算30期となる。振り飛車党の杉本に対し、第1局は三間飛車からの競り合いを抜け出した。第2局は四間飛車への完璧な対応で完勝した。当地の棋聖戦は21年渡辺明名人、22年永瀬拓矢王座、昨年山崎隆之期八段と3戦3勝、ホテル三日月の対局はこのほか、23年棋聖戦の佐々木大地七段戦(ベトナム・ダナン)、23年棋王戦(渡辺明棋王)、24年棋王戦(伊藤匠七段=段位、肩書はすべて当時)とすべて勝っている。千葉県でのタイトル戦も過去6戦6勝。相性のいい地で防衛を決める。

持ち時間は各4時間。午前10時と午後3時にはおやつが出される。正午から1時間の昼食休憩を挟んで、30日夜には決着の見込み。

【動画】藤井聡太棋聖、対局開始 杉本和陽六段は頭振り熟考