“父娘選挙”に「ありがたい」鈴木宗男氏が声詰まらせる 23年ぶり復党の自民公認で参院選へ

鈴木宗男氏(左)が参院選に向けて開いた決起集会には、田原総一朗氏もあいさつに駆けつけた(撮影・中山知子)

参院選(7月3日公示、20日投開票)比例代表に、約23年ぶりに復党した自民党公認で立候補する前参院議員の鈴木宗男氏(77)は6月30日夜、東京都内で支援者を集めた会合を開き、「政治家として最後の最後の戦い。悔いのない戦いをして自分の集大成にしたい」と、決意を口にした。

宗男氏は、北方四島支援などをめぐる疑惑で2002年に自民党を離党。前回の参院選は日本維新の会で当選したが離党し、無所属で活動してきた。自民党は6月20日の党紀委員会で復党を認め、衆参両院の比例選出議員の政党間移動を禁じた国会法に基づき、宗男氏は議員を辞職した。

宗男氏は「自民党公認として臨めることをありがたく思っている」とした上で、「今、自民党の印象が悪いから(自民党の)名前を出すなと言う人もいるが、それは間違っている。堂々と、いいものはいい、悪いものは悪いと言うのが真の保守の政治家の生きざまだと思っている」と訴えた。

これまでの政治家人生にも触れ「私は77ですが、さまざまな経験をし、天国と地獄を見た。橋本、小渕、森政権では(官房副長官などで)権力の真ん中にいた。小泉政権になって(元外相の)田中真紀子さんとぶつかってから、地獄を見ました。それでも、みなさまが私を支えてくれた」と述べ「私は何があってもあきらめずに戦い抜くとあらためて、お誓い申し上げる」と述べた。

宗男氏は自身の経験も踏まえ、これまで再審制度の見直しに向けた法改正に取り組み、取り調べの可視化や「人質司法」をなくすよう求めてきた。「袴田事件や大川原化工機の問題もしかり。罪のない人が人生を台無しにする不条理な社会をなくすのが政治の務めで、その仕事を私にやらせてほしい。天国と地獄を見て、国策捜査と闘った私はブレない」とした上で「自分の身体にむちを打ち、全身全霊を尽くして選挙を戦う。これが昭和、平成、令和と生き抜いた政治家の選挙だ、というような戦いをしたい」と意欲をみせた。

一方で「この選挙でワクワクすることがある」と述べ、長女で自民党の鈴木貴子衆院議員(39)に言及。「(貴子氏は)13年の議員生活だが、残念ながら選挙で同じ車に乗って、同じマイクを持って、いっしょに戦うことはなかった。今度は自民党の公認候補と所属議員として、貴子が私といっしょに車に乗ってくれる。これができるだけでも、私はありがたいと思っています」。同じ自民党の立場で「父娘選挙」が実現するのは今回が初めてで、宗男氏が声を詰まらせる場面もあった。

また「最後の、最後の戦いです。悔いのない戦いをして、集大成にしたい。いま1度、力を貸していただき、働く場を与えてください。この日本のために頑張ります」とも述べ、支持の拡大に意欲を示した。