疑惑の伊東市長が辞任表明→出直し選へ 会見で学歴詐称疑惑をあらためて謝罪「市民の判断仰ぐ」

田久保伊東市長の会見はYouTubeでも配信

学歴詐称疑惑に揺れる静岡・伊東市の田久保真紀市長(55)が7日、記者会見を開き、辞任して出直し市長選に臨む意向を明らかにした。 

薄いピンクのジャケット姿で登場した田久保市長は「このたびは私の学歴に関する問題で、たくさんの市民の方、関係者の方にご迷惑をおかけしました」と深く頭を下げた。

田久保市長は、「東洋大卒の学歴、卒業証書に関する調査、進退、市長選立候補」の4点を説明。東洋大を「卒業はしておりませんでした」と改めて除籍であったことを認めて謝罪した。卒業証書については「検察の捜査にお任せしたい」とし、静岡地検に上申書を提出する方針を示した。

また「地検に上申いたしましたのち、必要な手続きを終えたら、すみやかに辞任を致したい」と表明。それなりの期間は必要とした上で「可及的すみやかに、できるだけ早く」とした。その間、市長職や引き継ぎを行うとし「短期のうちに辞任する」と繰り返した。

その上で「一度、きちんと辞任した上で、市民の皆様のご判断をあおぐために、再度、市長選挙に立候補したい」と出直し市長選に立候補する意向を示した。

同日には、市議会で、田久保市長に対する辞職勧告決議案と、強い調査権限を持つ百条委員会設置の決議案が全会一致で可決されている。

田久保市長は5月の市長選で自民、公明両党の県組織が推薦する現職を破って初当選。その後、市の広報などで「東洋大卒」とプロフィルが記載されていたことについて、学歴詐称疑惑を指摘する差出人不明の文書が、市議全員に届いていたとされたことで疑惑が発覚した。6月末の市議会でこの問題を問われた際は、田久保市長は文書を「怪文書」であると断定し、詳細は説明しなかった。

ただ、各情報番組で取り上げられるなど騒動が拡大し、田久保市長は今月2日に会見。「東洋大に確認したところ、卒業は確認できず、除籍であることが判明した」と明かし、卒業証明書も取得できなかったと述べたが、「卒業していると認識していた」「私が経歴を詐称しているということは一切ない」と意図的な詐称については否定した。また進退については「逃げ出すようなことはしたくない」と述べるにとどめていた。田久保氏の弁護士も、市長選では「東洋大卒」との経歴を公表していなかったことや、誤認させる故意がなかったとして、公選法違反には該当しないとの見方を示してきている。

また、釈明の過程で、田久保市長が市議会議長に卒業証書らしき書類を約1秒“チラ見せ”させたとの疑惑も浮上。2日の会見では、その書類が何だったのかを問う質問に対し「今調べている最中」などと明確な返答がしなかったことも、騒動を加速させていた。

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