自民党参院議員の鶴保庸介予算委員長が「運のいいことに能登で地震があった」と失言したことに対し、党は9日、森山裕幹事長からの厳重注意の処分とした。ただSNS上では11日もなお、過去の震災関連の失言や不適切発言に対する処分を引き合いに、疑問視する声があがっている。
鶴保氏は8日の会合で、地震発生後に被災者が住む地域以外でも住民票の写しが取得できるようになるなど、政府が推進する「2地域居住」に触れる中で、「運のいいことに、能登で地震があったでしょ」と発言した。その後の謝罪会見でも“薄笑い”する様子などが批判の対象となっている。
一方、2017年4月25日には、同じく自民党の今村雅弘復興相(当時)が東日本大震災について「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」と発言。当時の安倍晋三首相は即日、事実上の更迭をする意向を固め、今村氏は翌26日には辞表を提出し、大臣を辞任した。また19年4月10日には、桜田義孝五輪相(当時)も、復興より候補者を「大事」と発言。この時も安倍政権で、桜田氏は発言から約2時間後、事実上の更迭となった。
鶴保氏は国会の参院予算委員長で、首相が任命権者の大臣とは立場が異なるものの、今後も職務を継続するとされることについては、疑問の投稿が続出。「『東北で良かった』と何が違うのだ」「『東北の方で良かった』発言の今村は即日辞任だったぞ」「東日本大震災の時に『これがまだ東北で、あっちの方だったから良かった』と発言した人が辞任したんだから、『運のいいことに能登で地震があった』発言も辞任でしょ?前者は復興大臣で言うことじゃないし、後者もこんな選挙活動中に発言するようなことでもなくない?」「『東北で良かった』発言で更迭ができるんだから『運良く能登地震あった』発言も厳しく処分しなさい」「『まだ東北で良かった』という失言をした今村雅弘復興相を即座にクビにした安倍さんとは雲泥の差ですね」「安倍政権の時、復興大臣が『東日本大震災は、東北で起こったから良かった』みたいなこと言いましたけど、その時安倍さんは復興大臣を即刻クビにしたんですよね」「『不適切な発言』どころじゃない。安倍さんが即刻クビにするレベルの発言ですよ」などのコメントがみられた。