20日投開票の参院選で、東京選挙区から立候補している地域政党「再生の道」(石丸伸二代表)の吉田あや氏(40)が19日午後6時、JR赤羽駅で最後の街頭演説を迎えようとしている。公示日から街頭を展開。前日18日には石丸代表と2人で街頭演説を行った。党が掲げる「教育を最優先」をテーマに熱弁を振るいつつ、自身が立候補を決断した経緯についても熱く語っていた。
3日の公示後の9日昼には、炎天下のJR秋葉原駅で熱弁を振るった。政治参加の経緯の1つに自身の子供について語っていた。「私は4歳の息子がいるんです。障がいがあります」と選挙カーの上から呼びかけた。「障がいがあるとちょっと生活が大変だったり、ゆっくりするんですけど。私が仕事復帰しようと思った時に保育園に落ちました。10箇所行ったのに断られたんです。理由は保育士が足りないから。障がいがある子を迎え入れるには、先生をもう1人充てなくてちゃいけない。それ自体、保育園や保育士が悪いわけではありません」と経緯を説明した。
その上で「なんで同じ税金を払っているのに、社会サービスを同じように受けられないのか。非常に憤りました。そんな時に不満をブーブー言ってたんですが、石丸が1月に政治団体を立ち上げたんです。そしてビジネスの経験で政治を変えていこう、世の中をもっとよくしていこう、そんなコンセプトに共感しました」と目を輝かせた。
吉田氏は選挙期間中、都内23区を中心に1日10箇所前後の演説を展開。SNS展開を並行させつつも、街頭演説にこだわった。「地ベタっていうのは全力でやりながら、いかにSNSでどこまで拡散できるか」。開始当初少なかった聴衆が選挙戦終盤にかけて徐々に伸びていった。18日の石丸氏との合同街頭演説の時にはしっかり日焼けし、声は枯れていた。一方、X(旧ツイッター)では「#吉田あや」がトレンド入りする日もあった。
吉田氏は4月の会見で参院選の立候補を表明。5月には選挙専念のため、勤めていた会社を退職。「自分が選挙に出るなんて思ってなかった」と笑いつつも「これ以上、失うものは何もないんで」と言葉に力を込める。
茨城県出身で上智大外国語学部ロシア語学科を卒業。09年4月に日本貿易振興機構(JETRO)へ入社。その後、外務省在外公館派遣員制度を利用し、在ロシア日本国大使館勤務がある。元々は都議選の出馬を検討していたが、石丸代表からのオファーで決心した。
東京選挙区には参政党の新人さや氏の他、自民党は現職の武見敬三氏と新人鈴木大地氏、立憲民主党は奥村政佳氏、塩村文夏氏の現職2人、公明党は新人の川村雄大氏、日本維新の会は元職の音喜多駿氏、国民民主党は元NHKアナウンサーで新人の牛田茉友氏と元会社員の奥村祥大氏、共産党は現職の吉良佳子氏、れいわ新選組は新人の山本譲司氏、社民党は新人の西美友加氏、日本保守党は新人の小坂英二氏らを擁立している他、無所属の山尾志桜里氏らも出馬し、7枠を32人で争う大激戦となっている。