大西卓哉宇宙飛行士「無重力カップ」でカフェタイム披露 輝く地球眺めながら「おつですよね」

大西卓哉宇宙飛行士のX(旧ツイッター)から

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の大西卓哉宇宙飛行士(49)が20日、X(旧ツイッター)を更新。激レア食器で飲み物を飲む様子をとらえた動画を公開した。

宇宙飛行士が水分を補給する際には、一般的にはパウチ容器などからストローで吸う。宇宙空間で水は球体になってぷかぷか浮かぶ。宇宙飛行士が宇宙船の中でぷかぷか浮かぶ球状の水を口に含むような映像が、よくある“イメージ”だが、近年の宇宙船内では、カップも存在していた。

大西飛行士は「液体が浮いてしまうISSでは、飲み物は基本的にパッケージからストローで直接飲みますが、実は液体の物理的特徴を利用した無重力カップというものが既に発明されています。今回はそんな無重力カップについて、レビューしたいと思います!」とポスト。貴重な“食レポ”動画をアップしている。

大西飛行士が紹介したのは「無重力カップ」と呼ばれる、カレールーの器のように、注ぎ口がほそく絞られたまるい形の透明な器。大西飛行士は動画で「今日は無重力カップというのを紹介したと思いまーす」と切り出した。銀色の「トロピカルパンチ」と書かれた、ジュースとみられるストロー付きパウチの飲料を取り出し、「無重力空間ではこのようにストローから飲み物を飲みます」とした上で、「この無重力カップを利用することで、無重力状態でもこういうコップから、飲み物を飲むことができます」と語った。

大西飛行士が、宇宙空間と青白く輝く地球の見える窓の前で、この無重力カップの内側の面にトロピカルパンチジュースのストローを静かに注ぐと、カップ内にジュースがたまっていく。「表面張力をうまく使ってて、コップの内側の表面沿いにうまくとどまるようになってるんですよね」と、なみなみとジュースを注いで見せた。その上で細く絞られた注ぎ口を指さし「口をつけるところがついていて、ここに口をつけると、すっとちゃんと飲み物が入ってきます」と実演。おもむろに窓から外をのぞき「地球を眺めながら飲むというのもおつですよね」と、宇宙空間で無重力カップで飲むジュースの“食レポ”も披露した。

細い注ぎ口から口を付けて飲むのは「毛細管現象というのも利用しているらしいです」と紹介。細くなったところに液体が入り込んでいく現象を利用し、液体の飲み口としているようだ。

実は、無重力カップは約10年前からISSに導入されていた。パウチからコーヒーを飲むがいやだった宇宙飛行士の思いを、液体燃料などを扱う宇宙関連の開発会社が飛行士と共に開発したものだという。