参院選は20日に投開票され、国民民主党の公認内定が取り消された後、無所属で大激戦の東京選挙区(改選7)に立候補した元衆院議員の山尾志桜里氏(50)は落選確実となった。
落選確実の報を受け、選挙事務所へ「皆さんに助けてもらったのにごめんなさいね」「結果出せずにごめんなさい」と謝罪の言葉を絞り出しながら姿を見せた。そして、すがすがしい表情で「今回のこの厳しい結果は私自身の伝える力の不足もあると思います。開票結果を見ながらしっかり考えていきたいと思います」と語った。
逆風の中で挑んだ選挙戦となったが、声は届かなかった。山尾氏は今年5月、ほかの3人の元国会議員とともに国民から比例代表への擁立が発表されたが、過去の不倫報道に対する批判が集中。6月の出馬会見でも「今、新しく言葉をつむぐことはご容赦をいただきたい」と詳細な説明は避けたため、党側は公認内定の見送りを決定。その後離党届を提出し、党と事実上決裂した上で、無所属での立候補に踏み切っていた。
公認内定の見送りの影響を問われると「国民民主党の公認を得ての選挙と実際の選挙ではまったく違う選挙だった」としつつ、「結果に影響はあまり感じなかった」と明かした。続けて「無所属の選挙で中道政治を訴えることができたことは結果としてよかったと思います」と振り返った。
選挙戦では連日7、8カ所で街頭演説を行い、SNSでも演説の様子を配信。最後まで女性天皇の容認や憲法9条2項の改正による自主防衛の必要性を訴え、外国人政策にも積極的に触れながら「中道政治」を掲げていた。
支援者への感謝を語るとともに「今回の選挙戦は、左右の分断だけでなく、うそかまことか、人権を守るか守らないかと、今までは考えられなかったような混乱の様相を呈していた。この選挙戦を通してやはり中道の政治がこの国には必要であると思いました」と語気を強め、「中道政治の実現に向けて、今回ともに挑戦に取り組んでくださった皆さんともう一度相談して、ニュートラルに考えていきたいと思います」とした。