自民党総裁の石破茂首相は23日午後、党本部で報道陣の取材に応じ、参院選の大敗を受けて退陣する意向を固め、今月内にも表明すると一部で報じられたことについて、強い調子で否定した。
取材に先立ち、麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁、岸田文雄前首相の首相経験者3人と1時間あまり会談したが、その際に「私の出処進退につきましては、一切話は出ておりません」とした上で、退陣報道について「一部にそういう報道がございますが、私はそのような発言(退陣の意向を固める)をしたことは1度もございません」と否定。最後にも再度、「報道されているような事実はまったくございません」と訴え、続投に重ねて意欲を示した。
ただ自民党では参院選大敗の責任をめぐり石破首相の求心力が急速に低下。閣内を含めた所属国会議員のほか、地方組織から相次いで退陣要求が噴出している。そんな状況でも石破首相はあらためて続投の意思を強調した形だ。
石破首相の取材での発言要旨は以下の通り。
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(「歴代総理と会談された。内容についてうかがいたい。また今月中にも退陣する意向を表明するとの報道も出ているが、ご自身の進退について何か答えられたでしょうか」と問われ)先ほど、麻生元総裁、菅元総裁、岸田元総裁にお越し頂き、私と森山幹事長でお話をさせていただいた。内容につきましては、この後幹事長がお話をさせていただくのでそれをお聞きいただきたい。
強い危機感を、みなで共有したと言うこと。党の分裂ということはけしてあってはならないということ等々、いろんな話がございました。
また、私の出処進退につきましては、一切、話は出ておりません。一部にそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことは1度もございません。
今回、(関税交渉で)日米合意というものがなったわけでありますが、この合意が確実に実行されるように、また(日本には)多くの対米輸出品目がございますので、それぞれ取り扱っておられる会社さんや事業者さんにとっては、極めて重大な問題。そういうことにきちんとお応えしていくことは、目下、非常に大事と思っています。明日。赤沢大臣が帰国して、報告を受けることにしている。国民生活というものがきちんと守られるということに向けて全力を尽くしていきたい。
報道されているような事実は、まったくございません。以上です。
〇…国民民主党の玉木雄一郎代表は、石破茂首相が重ねて続投に意欲を示したことを批判した。「理由がよく分からない。まるで選挙結果がなかったような振る舞いだ。選挙で示された民意は一体何だったのか。永田町の論理で続投を決めたという印象だ」と指摘。共産党の田村智子委員長も「参院選で示された国民の審判が石破政権ノーであることは明らかだ」と疑問を呈した。