【将棋】「防衛は幸運」「盤上盤外で学び多かった」タイトル初防衛の伊藤匠叡王就位式

初防衛を果たした就位式で謝辞を述べる伊藤匠叡王

将棋の第10期叡王戦5番勝負を制した伊藤匠叡王(22)の就位式が25日、東京都港区の「明治記念館」で行われた。前期、当時全冠を保持していた同学年の藤井聡太8冠からタイトルを奪取。一角を崩して初めて頂点に立った。その時同様、挑戦者の斎藤慎太郎八段(32)に第4局で2勝2敗に追いつかれた。最終第5局で振り切って初防衛を果たした。同時にタイトル2期獲得の条件を満たし、七段から八段へと昇段した。

伊藤は謝辞で「斎藤八段とは対局が少なく、指し手の予想がつかなかった。棋風や時間の配分などで通じるところが多かった。気品あふれるたたずまいも見習いたいと思いました。盤上、盤外を通じて、学びの多いシリーズでした。第5局はかなり苦しい局面も多く、防衛できて幸運でした」とシリーズを振り返った。

9月4日からは王座戦5番勝負で藤井王座に挑戦する。世田谷区在住の伊藤は、保坂展人区長からの「人間の知性、情熱、精神力をかけた戦いが盤面に繰り広げられていた。その戦いぶりは、魂を揺さぶるメッセージになっている。王座戦も世田谷区を挙げてエールを送っていきたい」の祝辞もかみしめていた。