7月の参院選を受けた第218臨時国会は1日、召集され、初登院した新人議員たちは、それぞれ意気込みを語った。一方、躍進した参政党は、国会活動での新体制を新たに発表。日本維新の会出身で今回参政で再選された梅村みずほ参院議員が、他党との交渉役を担う参院国対委員長に就任するなど、要職に国会議員経験者が起用された。国会での体制づくりが、急速に拡大した党勢に追いついていないのではとの指摘も出ていたが、今後重要な活動の場となる国会で地盤固めを行った形となった。
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参院選で14議席を獲得した参政党は、新人議員がそろって初登院。多くのカメラマンが集まってシャッターを切り、注目の高さをうかがわせた。国会内に初めて党としての控室が割り当てられたほか、参院で17ある常任委員長のうち、懲罰委員長のポストが割り振られた。参院選を通じて増した存在感が、国会の中でも目に見える形で現れた。
一方で、党は、国会活動での体制づくりが課題となっていた。この日午後、党は新たな役員人事を発表。神谷宗幣代表のほか、幹事長・政調会長に自民党衆院議員を3期務め、今回国政復帰した安藤裕氏が就任。吉川里奈衆院議員が幹事長代理に就いた。参院国対委員長には、維新出身の梅村氏。党代表の経験もある元衆院議員の松田学参院議員が、両院議員総会長などを務める。衆院の国対委員長には鈴木敦氏、副委員長に北野裕子氏が起用された。
新たに要職に起用されたのは、国会議員経験者が多い。神谷氏は「わが党は新人議員が多い。まず経験があるメンバーにいくつかの役職に就いていただいた。新人の方が議会の回し方などに慣れてきたら、どんどん役職を振っていきたい」と説明した。
会見に同席した新役員は「経験を生かしたい」(安藤氏)「党のまとめ役の一角を担う」(松田氏)「円滑な議会運営の重要性は身に染みて理解している。より一層各党とも連携したい」(梅村氏)と語り、今の規模となって初めて臨む国会を乗り切るための体制は整えた。それでも、当面は「経験者」頼みの状態が続くことになる。
神谷氏は「今回たくさんの票をいただき数は増えましたが、党の組織はまだしっかりできていない」とした上で「まず他党としっかり交渉できる体制を固めたい。参政党の存在が認知され、単に数合わせではなく私たちの提案や法案が他党にも協力してもらえるような、立ち位置にしたい。信頼される組織にしないといけない」と述べた。
「経験者頼み」は新しい政党には付きものの課題とも言えるが、参院選を通じて党への関心は、さまざまな形で高まっている。新たな人事を通じて足腰の強化がはかれるか、党の真価がより問われる局面に入ってきたといえそうだ。