膳場貴子「国民が置き去りにならないよう心がけたい」石破おろし、劇場型報道も旧態依然の指摘に

膳場貴子アナ(2021年6月撮影)

フリーアナウンサー膳場貴子が3日、キャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。自民党が大敗した参院選から2週間。続投の意向を示し続ける石破茂首相に対し、自民党内で続く「石破おろし」の権力闘争劇について、ピースボート共同代表の畠山澄子氏から「メディアも一役買っている」と指摘され「国民が置き去りにならないように、伝える側としても心がけていきたいですね」と語った。

番組では「“石破おろし”どこへ向かう? 権力闘争の結末は」との話題を特集。依然として続投の意向を示している石破氏に対し、旧茂木派や旧安倍派の中堅、若手らは総裁の“リコール規定”の議決ができる両院議員総会を求める署名を集めるなど、党内の石破おろしの現状を解説。対して、ジャーナリストの後藤健次氏の話として、石破氏も「鉄の意志でこの局面を乗り切る」と話しているとされており、対決ムードがいよいよ高まっている情勢を紹介した。

番組はリコール規定が自民党則に生まれるきっかけとなった2000年の森喜朗元首相の「森おろし」当時の自民党内の権力闘争の様子もVTRで紹介。森内閣の倒閣を狙い、結果的には失敗に終わった加藤の乱で、宏池会会長だった加藤紘一元幹事長が、責任を取って単独で不信任案に賛成票を投じに行こうとするのを、谷垣禎一元総裁が「大将なんだから。大将なんだから、加藤先生は」と涙ながらに引き留める、25年前の有名なシーンも紹介された。

そもそも、自民党の派閥は24年1月、当時の岸田文雄首相が自民党の一連の裏金事件を受け、解散を宣言。麻生派をのぞく旧森山派、旧岸田派、旧茂木派、旧二階派、旧安倍派が25年6月までに解散している。しかし、その後も会合などを繰り返している状況で、今回の石破おろしでも旧派閥のまとまりで、権力闘争が繰り返されている。

畠山氏は、今の石破おろしの状況について「いったい何を見せられているんだろうということを考えます」と語った。「報道見てると、旧安倍派がどう動いているとか、麻生(太郎元首相)さんがどういうこと言ったとか、VTRの中でも旧茂木派がという話が出てきましたけれども、まさに『派閥の力学』っていう感じですよね。でも、派閥って、解散したはずですよね。旧安倍派とか、旧茂木派って、一体何なのかという風に思います」と指摘した。

結局は数字がモノを言う自民党内の権力闘争では、依然としてグループとして機能している旧派閥やグループの狙いや動きは、大きな意味を持つだけに、報道の対象になっている。しかし、畠山氏は「メディアもそういう意味では、旧態依然とした権力争いというか、劇場型の権力争いをそのまま流してしまっているようにも見受けられていて、なんなら一役買ってしまっている」と、疑問符を投げかけた。「事細かく報道すべきが、各派閥の人が何を言ったか、ではなく、もう少し違う角度で取り上げてほしいなと思います」として「次の選挙があっても結局、権力闘争の道具のために使われるのかと思うとそこにはやはり強い違和感があります」とした。

これを受け、膳場氏は「国民が置き去りにならないように、伝える側としても心がけていきたいですね」と語った。