広陵めぐり著名ライター「高野連は甘いというか、寛容な形に変わった」 ミヤネ屋で私見

小林信也氏(2005年2月撮影)

著名スポーツライターの小林信也氏は7日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金午後1時55分)にリモート出演し。国高校野球選手権に出場している広陵(広島)に一部で報じられている暴力事案報道をめぐる日本高野連の対応について私見を述べた。

広陵は6日、報道を受け声明を発表。「令和7年1月に本校で発生した不適切事案について」として「被害を受けられた生徒ならびにその保護者の皆さまには、重ねて深くおわびを申し上げます」と謝罪。「当時の2年生部員4名が1年生部員1名に対して、それぞれが個別に被害生徒の部屋を訪れ、暴力を伴う不適切な行為をしたことが判明しました」と発表した。調査の結果、今年2月14日までに関係者に対する指導及び再発防止策の策定を行ったとした。すでに硬式野球部として厳重注意を受け、暴力を伴う不適切な行為をした4名の部員は事件判明日から1カ月の公式戦出場禁止の処分を受けており、大会本部も「出場の判断に変更はありません」と発表している。

一方、SNSでは広陵の出場をめぐって賛否両論となっているが、日本高野連は6日、広陵の出場判断に変更はないとした上で、広陵の選手や関係者らへの誹謗(ひぼう)中傷や差別的なSNS投稿などを慎むよう呼びかけている。

番組では、今回の問題の流れをあらためて説明。また、3月上旬に日本高野連から広陵側に厳重注意が出されたことをめぐり、規則として高野連が処分対象校の事実を知った日から3カ月以内に注意や厳重注意を出すが、内容は原則公表されず、審議や記録も非公表であるとも伝えた。

番組MCのフリーアナウンサー宮根誠司に「よほどのことがない限り、公にはならないというところが1つの規則で、あるんですね」と確認された小林氏は「そもそも、高野連そのものには、調査したりする機能はなく、学校側からの申告を受け止める以外にないんです」と指摘した。

その上で「『甘いんじゃないか』という反応もありましたが、かつては連帯責任だった。何かあったら出場停止と。このことに対して世間の非難が高くなり、高野連はずいぶん、処分を甘くしているんですよ」と主張した。

また、今回の事案に関与したとされる部員が4人であることに触れ、「この『4人』が結構カギでして、かつては4人だったら団体の連帯責任だったが、今年くらいから、4人は個人の不祥事で10人くらいが関わったらチームの問題というふうに緩和したというか、なるべく出場停止というようなことにならないよう、高野連がずいぶん甘いというか、寛容な形に変わった」と訴えた。

宮根が「4人なら個人個人だけど10人ならチーム全体という…。明確な線引きみたいなものはないんですか」と水を向けると、小林氏「今年の処分を見ていると、どうもそのような基準になっているんじゃないかという感じがする」と私見を披露した上で「今回の事案は、あくまでも行き過ぎた指導をした選手たちの謹慎ということで、高野連としては終わったこと、という理解なんでしょうね」とも述べた。