国際情報誌「フォーサイト」元編集長で、コメンテーターとしても知られる堤信輔氏は11日に放送されたBS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)に出演。
8日の自民党両院議員総会で、総裁選を前倒しで行うかどうかの是非を判断することが決まり、展開次第で窮地に立たされる石破茂首相(自民党総裁)をめぐる同党内の動きについて、「自民党という存在がだんだん小さくなっている」「総裁を辞めるか辞めないかをめぐるゴタゴタが、世の中からどう見られているか」と、突き放し気味に指摘した。
自民党の党則第2章第6条4項に「総裁の任期満了前に、党所属の国会議員及び都道府県支部連合会代表各一名の総数の過半数の要求があったときは、総裁が任期中に欠けた場合の総裁を公選する選挙の例により、総裁の選挙を行う」とある。所属の国会議員295人(衆院195人、参院100人)と47都道府県連代表の合計は342で、総裁選前倒し実施には、過半数172人が賛同する必要がある。総裁選前倒しは過去に例がなく、お盆明けの18日以降、総裁選選管が意思確認の方法を含めて是非判断の方法を検討する。過半数が集まるか、情勢は不透明だ。
石破おろしの動きは拡大しているが、一方で、参院選大敗の原因は、旧安倍派を中心とした裏金事件の解明が不完全だったことを指摘する声も党内にはある。世論でも、石破首相の辞任を求める声は必ずしも多くなく、権力闘争含みの「自民党内世論」と、実際の世論との乖離(かいり)も指摘されている。
堤氏は、自民党内政局に関連して今後注目する動きを問われると「自民党という存在が、だんだんだんだん小さくなっている」と述べ「衆参とも少数与党になったわけですけど、その議員の数の問題だけではない。自民党の総裁を辞めるか、辞めないかをめぐるゴタゴタが、世の中からどうみられているか。かつてほど国民から見たら、極端にいえば大問題ではない」と、指摘した。現在起きている自民党内政局に、冷めた認識を示しながら「そこを、自民党の方たちがどう意識、理解しているかということを、気にしていきたいなと思います」と、諭すように語った。