玉川徹氏「戦後80年談話、石破首相は出すべきだった」と主張「出さないならむしろ理由が必要に」

玉川徹氏(2019年撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は13日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。戦後80年の今年、閣議決定を伴う談話発出を見送る方向となった石破茂首相に対し、「僕は80年談話を出せば良かったのにと思う」と訴えた。戦争の記憶の「風化防止」を、理由に挙げた。

談話の発表は見送られる方向だが、石破首相は4日の衆院予算委員会で、何らかのメッセージを出すよう立憲民主党の野田佳彦代表から求められ「時間の経過とともに(戦争の記憶が)薄れていくとすれば、能動的、積極的に風化しない努力は必要だと思っている。形式はともかくとして、風化を避けるため、戦争を2度と起こさないための発出は私は必要と思っている」と述べ、何らかの形での発表に意欲を示した。50年、60年、70年の節目に発表されたそれぞれの談話について「そこにおける積み重ねは大事にしたい。その上で何を言わねばならないのか、ディテールに至るまで(過去の談話を)読んで判断したい」とも語り、現在はメッセージの内容や発表の時期に焦点が移っている。

番組では、80年談話発出の是非についてパネルコーナーで特集。その中で、玉川氏は「50年談話を村山(富市)総理が出した時は社会党の党首だった。この時だけ特殊だった、みたいなことではないですよね。その後、自民党の総理大臣が2人(小泉純一郎氏、安倍晋三氏)出しているわけだから、10年ごとに出しているというのが続いていると出さないことには理由が必要になる」と主張。「むしろ、80年談話を出す場合、理由はいらない。出さない、ということになるとむしろ理由が必要になるから、なんで? という話になるから、出せば良かったのにと思う」と持論を語った。

80年談話が必要と考える理由を「80年たつと、戦争当時に被害を受けた方々も、だいぶお亡くなりになっている。だからこそ、広島でも長崎でも沖縄でも、いかに風化させないかがテーマになっていた。風化させないことは、日本人の総意でしょ?」とした上で、保守派の間で、安倍氏が出した70年談話への上書きに強い反対の声があることを念頭に「今回、80年談話に反対している方々も、靖国神社には参拝されるわけでしょ? それは風化させない思いで行かれるんでしょ? 同じなんですよ」とも主張。「なぜここの部分(80年談話)だけは反対なんだろう。風化させないという意味では、何らかの談話を出すべきだったと、ぼくは思います」と述べた。

解説役で出演した毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏も「談話については。私も出すべきだったと思う。必ず10年ごとに出さないといけないということではないが」とした上で、談話を発表する際、それぞれの首相には思いや事情があったとして「今年の事情は何か。やはり記憶の風化を疑わせるような、歴史の書き換えみたいな発言が政治家から出るなど、いろんなことが起きている。そういうことを訴え『風化させないために出すんだ』と言って、早めに準備して出すということがよかったのではないか」と述べた。