広島湯崎英彦知事、スピーチに「核抑止」盛り込んだ意図語る「これは本当に大きな矛盾」

広島県の湯崎英彦知事(2022年7月)

広島県の湯崎英彦知事(59)が15日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。6日に行われた平和記念式典でのあいさつに「核抑止」を盛り込んだ意図を語った。

「核抑止」は、核兵器を所持することで相手国に攻撃を思いとどまらせる考え方。湯崎氏は式典で「抑止とは頭の中で構成された概念、または心理、つまりフィクション」とスピーチし、「核抑止論」に疑問を投げかけたことが話題となった。

湯崎氏は「核抑止」を批判したことについて「そもそも核抑止という考え方はある種のトラップのようなものにはまっていると思う」とし、「力対力、核兵器を持っているから我々も持たなきゃいけないという考え方は、国際法や条約といったものは最後は信じられないということ(を前提)に成り立っている」と語った。

また「なぜ信じられないかというと、国際法や条約、あるいは政策は頭の中にしかないもの。つまりフィクション。核抑止自体も使わないだろうという頭の中にしかないことであって、まさにフィクション。信じられないから核を持たなきゃいけないと言いつつ、自分たちが信じられないと言っている相手の考えに依拠してる。これは本当に大きな矛盾」と指摘。「非常に危険なもので、しかもそれが破綻した時には地球全体が破綻してしまうことになりかねない。それに対する警鐘」とスピーチの意図を述べた。

番組では「中国、ロシア、北朝鮮といった核保有国に囲まれているのに、アメリカの『核の傘』を出るなんてあり得ない」とするSNS上の声も紹介。湯崎氏は「核兵器が使われる事態が起きた時、最も被害を被る可能性が高いのはアメリカでもなんでもない日本。そうなると『核兵器に守られて安心』なんて言ってる場合ではなくて、核抑止に代わる安全保障政策を作る、進めることが日本にとって最も喫緊の課題だと思う」と訴えた。