石破首相が「反省」の言葉を13年ぶりに盛り込む 全国戦没者追悼式で式辞/全文

終戦から80年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。

正午からの1分間の黙とうに続いて、天皇陛下がおことばを述べられた。出席者は、先の大戦で犠牲になった約310万人を追悼した。

昨年10月の就任後、首相として初めての参列となった石破茂首相は、式辞で「進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばなりません」と述べ、「反省」という言葉を口にした。

同式典での首相の式辞に「反省」の文言が盛り込まれるのは2012年の野田佳彦政権以来、13年ぶり。 石破首相の式辞全文は次の通り。

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天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表のご列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行いたします。

先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦場に斃れた方々。広島と長崎での原爆投下、各都市への空襲並びに艦砲射撃、沖縄での地上戦などにより犠牲となられた方々。戦後、遠い異郷の地で亡くなられた方々。今、すべての御霊の御前にあって、御霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。

今日の我が国の平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れません。改めて、衷心より、敬意と感謝の念を捧げます。未だ帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも、決して忘れません。一日も早くふるさとにお迎えできるよう、全力を尽くします。

先の大戦から、八十年が経ちました。今では戦争を知らない世代が大多数となりました。戦争の惨禍を決して繰り返さない。進む道を二度と間違えない。あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばなりません。

同時にこの八十年間、我が国は一貫して、平和国家として歩み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてまいりました。歳月がいかに流れても、悲痛な戦争の記憶と不戦に対する決然たる誓いを世代を超えて継承し、恒久平和への行動を貫いてまいります。未だ争いが絶えない世界にあって、分断を排して寛容を鼓し、今を生きる世代とこれからの世代のために、より良い未来を切り拓きます。

結びに、いま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆様にはご多幸を、心よりお祈りし、式辞といたします。令和七年八月十五日 内閣総理大臣 石破茂