将棋界のトップ棋士が公開対局で全国を転戦する勝ち抜き戦「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」の2回戦第2局、渡辺明JT杯覇者(41)対山崎隆之九段(44)戦が16日、新潟市「新潟市産業振興センター」で始まった。先手後手を決める振り駒は、歩が3枚出て渡辺が先手、山崎が後手。飛車先も角道を開けてオーソドックスな序盤の渡辺に対し、山崎はどちらも初手から突かない独創的な指し回しの後、矢倉に進行した。
渡辺は昨年の覇者。2年連続5回目の優勝を目指す。昨年、左膝十字靱帯(じんたい)を断裂したため、同年暮れから1月にかけて休場し、再建手術を受けた。正座は厳しいため、イスに座って対局をこなした。
今年4月から6月にも休場。7月17日、休場明け初戦となったA級順位戦で佐々木勇気八段を下した。直近の今月12日のA級順位戦、近藤誠也八段戦は発熱による体調不良のため、不戦敗となった。それ以来の対局だが、今回は正座で対局に臨んでいる。
JT杯は、前回優勝の渡辺のほか、今年2月末の時点でタイトルを保持していた藤井聡太7冠、伊藤匠叡王と、前年度の賞金ランキング上位者の計12人が参加する。優勝賞金500万円。持ち時間は各10分。使い切ると1手30秒未満で指さなければならない。ただし、1分単位で計5回の考慮時間がある早指し戦。