渡辺明JT杯覇者が山崎隆之九段下し連覇へ好発進 準決勝は藤井聡太7冠と 将棋JT杯2回戦

渡辺明九段(2024年11月撮影)

将棋界のトップ棋士が公開対局で全国を転戦する勝ち抜き戦「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」の2回戦第2局、渡辺明JT杯覇者(41)対山崎隆之九段(44)戦が16日、新潟市「新潟市産業振興センター」で行われた。矢倉から形勢が二転三転する攻め合いは、連覇を目指す先手の渡辺が171手で激戦を制した。10月12日に名古屋市「ポートメッセなごや」で行われる準決勝では、藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・王座・規制・棋王・王将=23)と対戦する。

渡辺が局面をひっくり返して、2年連続5回目の優勝に白星発進だ。「押され気味の展開だったので、粘れればという感じでやっていました」と終局後、ホッとした表情を見せた。16年連続20回目の出場ながら、JT杯新潟対局は初めて。攻め合いで踏み込んできた山崎の仕掛けをしのいで、逆転勝ちした。

昨年、左膝十字靱帯(じんたい)を断裂し、同年暮れから1月にかけて休場して再建手術を受けた。術後の経過が思わしくなく、今年4月から6月にも休場。7月17日、休場明け初戦となったA級順位戦で佐々木勇気八段を下した。長い持ち時間の対局ではイスでの対局となっていた。直近の今月12日のA級順位戦、近藤誠也八段戦は発熱による体調不良のため、不戦敗となった。それ以来の対局だが、今回は普通に正座で臨んだ。

次は絶対王者の藤井戦。しかも、相手の地元でのアウェー戦となる。昨年の王位戦7番勝負では1勝4敗で挑戦を退けられた。一発勝負でひと泡吹かせて、JT杯連覇に近づきたい。