将棋界のトップ棋士が公開対局で全国を転戦する勝ち抜き戦「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」の2回戦第2局、渡辺明JT杯覇者(41)対山崎隆之九段(44)戦が16日、新潟市「新潟市産業振興センター」で行われた。矢倉から形勢が二転三転する攻め合いは、連覇を目指す先手の渡辺が171手で激戦を制した。
敗れた山崎がボヤいた。「いやぁ。最初、決めなければいけないところを何回か逃してしまって。最後も、もう少し勝負手が放てたかもしれない。悔しいです。今後、どうして生きていこうかなって感じです」。攻め合いから最初に主導権を握った。明らかに押し気味だったが、寄せ損ねた。
終盤の115手目。「僕が決定的に間違えた」と振り返ったシーンがある。先手3四桂。渡辺の勝負手に後手同金と応じた。このため、先手2三角と打たれ、4一の地点にある自玉と3四に浮いた金が両取りとなってしまった。盤を眺め、右手で頭をたたいたが遅かった。「先手3四桂に後手同金が大ポカ。動揺してしまって。終盤力の差が出てしまいました」と悔しがっていた。