橋下徹氏「言い訳かもしれないけれど」万博で帰宅困難事案発生も「リスクがあってもやるべき」

橋下徹氏(2023年7月)

大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は17日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に生出演。開催中の大阪・関西万博で13日夜、会場への唯一の鉄道ルートである大阪メトロ中央線が運転見合わせとなり、約3万人が帰宅困難となったことについて、「本当に大変な方もたくさんいらっしゃったと思います」と気遣った上で、自身が大阪市長時代に誘致に動いた際から鉄道ルート問題はリスク課題としてあったものの「いろんなリスクはあるけれど、やろうと判断した」と述べ、当時の判断を振り返った。

番組では、キャスターを務める同局の梅津弥英子アナウンサーが、「大きな事故はなく、全体として基本的な対応はできたという認識を示した」と、万博協会側の反応を紹介しながらも「来場者からは『何が起きているか分からない』という指摘があったことから、情報発信のあり方やタイミングなどを検証しているとしています」として、新たな課題も浮き彫りになったとの見解を示した。

「入場チケットの販売枚数が、運営黒字化の目安(約1800万枚)を超えた発表のすぐ後の騒動。どうかなというところですが」と梅津アナに問われた橋下氏は「帰宅できなかった人は、本当に大変な方もたくさんいらっしゃったと思います。問題点も今、検証しているみたいなので、いろいろ問題点はこの万博以外にほかのイベントにも活用できるように検証してもらいたいと思う」と述べた。 その上で、自身が大阪市長時代の2014年、松井一郎大阪府知事(当時)とともに万博の誘致に動き始めた際の状況を回顧。「この問題を契機に、特に東京の方のメディアでは『あの地下鉄1本しかないから、こんな脆弱(ぜいじゃく)な所でなんで万博やったんだ』というような意見もあるが、僕も万博をやりたいと言ったときに、役所の方はいろんな課題の中で、この問題も当然出してきてくれました。ただ最後は、僕と、最終的な決定者である当時の松井一郎・大阪府知事は、『いろんなリスクはあるけどやろう』と判断しました」と振り返った。

その上で「課題がある時に、やめるというふうなことにいくのか、課題はあるけど、やって何とかそこは、最悪の事態にならないように対応する上でやるという方向にいくのか。これはちょっと、言い訳かもしれないけど、やっぱりリスクがあったとしてもやるべきだと思う。実際に万博が行われて、いろんな効果がある」と主張した。

また「万博協会も問題の検証はしてもらいたいが、これだけの規模の帰宅困難者が出たにもかかわらず、ギリギリのところでうまく対応したなと思います。もちろん、会場に来場されていた方の協力があってのことなんですけれど、うまく楽しめる方向に、海外の人たちの発想はすごいですね。楽しんでいこうというのもまた、すごいよかった」と述べ、一部の海外パビリオンが開放されたり、無料で飲み物が配布されたことや、当時の状況を逆に楽しもうとした人もいて「オールナイト万博」のワードがトレンド入りしたことなどを念頭に指摘。それでも最後は、「検証をして次につなげてもらいたい」と、万博協会に念を押すようにコメントした。