参院選で大敗しながらも続投を続ける石破茂首相に対し、総裁選前倒しを求める声が自民党内で拡大していることをめぐり、毎日新聞専門編集委員の佐藤千矢子氏は27日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)で、実際に総裁選が実施されるかどうかは「五分五分だと思う」と指摘した。
その上で、総裁選の前倒しが実施され、石破首相自身も立候補に踏み切った場合、「ポスト石破」最有力の小泉進次郎農相は「無理に出ずに、石破首相の支援に回る可能性も十分ある」と、驚きの指摘をした。
番組では総裁選前倒しの今後の見通しをパネルコーナーで特集。自民党党則6条4項に基づき、党所属国会議員と都道府県連代表者の過半数が求めるという条件を満たせば、総裁任期満了前でも、総裁選の前倒し実施が可能だ。過半数は172人で、「石破おろし」勢力にとっては可能な数字との声がある一方、前倒しを求める場合は書面で記名、押印となったり氏名が公表される可能性もあるため、若手を中心にちゅうちょする議員が増えた場合、前倒しに必要な条件を満たせないのではないかとの見方もある。
解説で出演した佐藤氏は「(前倒し実施が実現されれば)普通は、これで石破さん、退陣してくださいねという話になりますが、このままだと、これだけ攻防をやっているとお互いにしこりが残ってしまい、党内に大変な亀裂が入る。この際、石破さんも総裁選に出て決着をつけた方が、ノーサイドとはなかなかいかなくても、党の力にはなるという意見が今、ずいぶん出ている」と、党内の水面下の動きに言及した。
その上で、石破さんが総裁選に出馬するような状況になった場合の顔ぶれについて「小泉さんは、(石破首相が)出ないなら出ようと思っていますが、石破さんが出た場合は無理に出ないのかなと。非常に難しい政権運営になるし、支援に回る可能性も十分ある」と述べ、石破首相と農業政策で連携してきた進次郎氏の動向を推測解説した。
「そうなると、高市(早苗)さんと小林鷹之さんと、石破さんみたいなメンバーになると、結構、石破さんが勝つ可能性がある。高市さんと小林さんの保守票が割れたりして、石破さんが浮上する可能性もあるというような観測が(党内で)解説されている」とも指摘した。
一方、前日に放送された番組で、進次郎氏にインタビューした元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「進次郎大臣が(次の総裁選の)ポイントになるのはよく分かる。総裁選に出るか出ないかで、流れが大きく変わるのではないか」とした上で、進次郎氏の動向について「ギリギリまで考えるのではないか。自分が総理になれるなら立つでしょうし、そうでないなら、今までの流れから見ると(石破首相の)支援に回るだろうと。自分が総理になるかどうか、今がそのポイントかどうかの見極めかなと思う」と述べた。