将棋界のトップ棋士が公開対局で全国を転戦する勝ち抜き戦「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」の2回戦第3局、永瀬拓矢九段(32)対広瀬章人九段(38)戦が30日、高松市「サンメッセ香川」で行われた。持ち時間は各10分の早指し戦は、角換わり腰掛け銀から終始、積極的に仕掛けた先手の永瀬が143手で広瀬を下し、ベスト4に進出した。
永瀬は26、27日と同じ四国の徳島市で行われた王位戦7番勝負第5局で藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=23)を下したばかり。いったん帰京して高松入りした。強行日程もお構いなしでとにかく踏み込んだ。2筋を破って飛車を成り込むと、ひたすら攻め続けて広瀬を投了に追い込んだ。「局面こどに最善を尽くすという方針で指していました」。
初出場で準優勝した2020年(平32)から6回連続でJT杯には出ており、21、22、23年に次いで4年連続の4強入り。準決勝(11月9日、大阪市「インテックス大阪」)では、9月13日に熊本県益城町で行われる2回戦第4局、伊藤匠叡王対佐藤天彦九段の勝者と対戦する。
もう一方の準決勝(10月12日、名古屋市「ポートメッセ名古屋」)では、前回優勝の渡辺明九段と藤井7冠が激突する。