米国政治が専門の中林美恵子・早大教授は30日、日本テレビ系「サタデーLIVE ニュースジグザグ」(土曜午前11時55分)に、コメンテーターとして生出演。番組ラストで、日米両国政府のトランプ関税交渉のキーマンで、赤沢亮正経済再生担当相が「ベッちゃん」と呼ぶカウンターパートの1人、ベッセント財務長官と「今週、ご一緒しました」と、さらりと明かした。
番組ではこの日最後の話題として、トランプ米大統領が世界各国に迫る「相互関税」などをめぐる訴訟で、米連邦高裁が29日(現地時間)、相互関税は大統領権限を逸脱しているとして大半が違法との判断を下したことを取り上げた。
番組MCの俳優小沢征悦に「先日、ベッセントさんにお会いしたんですということですが」と問われた中林教授は「そうですね。今週、(米国で)お会いしていました」と述べ、スタジオのモニターにはベッセント氏と中林氏との笑顔のツーショットなど複数の写真が、映し出された。
中林氏は、ベッセント氏との詳細な会話には触れなかったが、トランプ関税の違法判断をめぐり「いろんな集まりで思いをともにする人たちがいろんな意見を出しましたが、この判決はもう織り込みずみ。(トランプ氏は)最高裁に上訴しますけれど、最高裁でも恐らく、これは違法ではないかと言われるのではないかと言われています」と指摘した。
一方で「ほかにもいっぱい301条とか122条とか、いろんな条項があるので、そちらにスイッチするのではないかという意見が多かったですね」と解説し「現在は、国際緊急経済権限法(IEEPA)という法律を使って緊急経済事態を宣言し相互関税をかけているが、これが違法となれば、同じ関税をかけるのでも例えば(通商法の)301条や122条を使うとか、いくらでも押し入れの中に使い勝手のいい法律が控えている。そういうふうなものに付け替えていくのではないか」と分析した。
「ただ、この法律自体はよろしくない使い方ですよね」と、苦言も呈した。
「ベッちゃん」ことベッセント氏は赤沢氏の交渉相手の1人。赤沢氏は28日、関税交渉をめぐり10度目の訪米する予定だったが、出発直前にドタキャンした。共同文書の作成が見込まれていたが、事務レベルで協議を続ける必要性が生じたとした。
一方、トランプ氏は今回の判断について自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」を更新し、「誤った判断だ」「この決定はまさに米国を破壊する」と猛反論している。