【王座戦】藤井聡太王座対伊藤匠叡王 建国60周年記念としてシンガポールで対局

藤井聡太王座=25年7月

藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)が同学年の伊藤匠叡王(22)の挑戦を受ける、将棋の第73期王座戦5番勝負第1局が現地時間の4日午前9時(日本時間同日午前10時)、シンガポールのセントーサ島にある「アマラ・サンクチュアリ・セントーサ」で始まった。

先手後手を決める振り駒は、と金が4枚出て、初の海外対局の伊藤が先手、2回目の藤井後手。伊藤が飛車先の歩を突いたのに対し、藤井は角道を開け、雁木(がんぎ)に構えた。タイトル戦の海外対局は一昨年6月の棋聖戦第1局(藤井聡太棋聖対佐々木大地七段)をベトナム・ダナンで開催して以来となる。

シンガポールは今年、建国60周年を迎えた。今回はその記念文化交流事業の一環。日本とは1966年(昭41)に外交関係が樹立され、来年は外交樹立60周年にもなる。同国での海外対局は93年10月の第6期竜王戦(羽生善治竜王対佐藤康光七段)以来、約32年ぶり2回目となる。

また、王座戦は00年に広州、02年(第50期)に上海と、中国で過去2回の対局があり、約23年ぶりだ。

海外対局を行うには、今回のような区切りの記念事業の場合が多い。ほとんどが日本からの直行便が飛んでいる場所となる。対局場所は現地日本人会の協力を得るなどして畳を都合し、スイートルームや宴会場などに16~24畳ほど敷くとか、日系ホテルのお茶室などを利用することが多い。