自民党総裁選前倒し「この数日でだんだん流れが決まってきたかなという感じ」著名専門家が指摘

テレビ朝日(2023年10月撮影)

政治資金問題など政界の動きに詳しい岩井奉信・日大名誉教授は4日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演。自民党内で党総裁選前倒しを求める声が拡大していることに関して、「ここ数日で、流れが(実施へ)だんだん決まってきたかなという感じがあります」と指摘した。

2日の両院議員総会で、石破政権の政務三役の議員が党総裁選の前倒しを求めた場合でも、辞任の必要はないとの認識を石破首相が示したことを受け、同日以降、政務三役の議員の前倒し賛成表明が相次いでいる。また、自民党最高顧問を務める麻生太郎元首相が3日の麻生派会合で、自身も総裁選前倒しの書類を提出すると明言するなど、中堅、若手だけでなく重鎮の間にも前倒しに賛成する声が出始めている。

岩井氏は、総裁選前倒し実施をめぐる現在の見通しを問われると「(調査では)半分の人が態度をはっきりしていないところがあるが、ここ数日で、流れが(実施へ)だんだん決まってきたかなという感じがあります」と述べた。「執行部の中でも、辞任(表明)というか、見切りをつけた人が出てきている。麻生さんがはっきり姿勢を示したとなると、(態度未定者が)これは前倒しだなあと思うと、雪崩を打ってその方向に動いていくということになるのではないか。だからこの2、3日がヤマになるといわれている」と述べた。

「客観的に見て、状況は極めて厳しいし、もし総裁選前倒しにならないとしても、石破首相の政権運営がこれからうまくいくのかというと、とてもも展望が立つものではない」とした上で「でも、石破さんをみていると、どうも意地がある。反石破にやられてたまるかというような意識は、強いのではないか」と、続投方針がゆるがない石破首相の心境も推測した。

前倒しが現実味を帯びてきたという自身の分析について、何かこれまでとの潮目を変えたのか問われると「締め付けというものが、逆に反発を生んだ。特に、(前倒し)だったら解散するぞという声もちょっと上がったが、こうした『脅し』というものがどうも、マイナスになってきている」と述べた。

さらに「この前の両院議員総会で、党4役の方がもう辞めると言い出した。それに加えて、流れも、だんだんできてきてしまっている。様子見の人たちの態度も、前倒しの方がいいのではないか、というふうに動いてきたというのが本音ではないかと思います」とも指摘した。