自民党の田村憲久衆院議員(60)が7日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演。自民党で総裁選前倒しの声が上がる中、石破茂首相が衆院解散・総選挙を検討していると伝えられたことに、否定的な見解を示した。
番組では、石破首相が「民意と党内の意見に乖離(かいり)があるなら解散総選挙も選択肢」と周囲に語ったと伝えられていることを紹介。爆笑問題の田中裕二から「これ石破総理、本気なんですか。元側近としてはどう思いますか」と聞かれた田村氏は「こんなこと言ってないと思いますよ。理屈通らないですから」と否定した。
田村氏は「要は、小泉(純一郎)さんの時もそうだったんですけれども、あれは党内で決めたことが、要するに反対された方を除名して解散したんですね。だから理屈が通ってますが」と、05年のいわゆる「郵政解散」を例示。「今回は党内の党則に則ったことをやって、それで違った意見が出たからといって解散するということはできないですね。仮にやったとすれば、これは反党行為になりますから、逆に総裁が処罰される対象になりますから、それはない。そんなことを言う人ではないので」と持論んを語った。その上で「ただ政策的に何かあって、野党との間に何かあって、というのはあるかもしれない」と補足した。
これに対し、元自民党衆院議員の杉村太蔵氏(46)は「僕は田村さんとは全く考え方が違いまして、事実上の内閣不信任案だと思うんですよね」と異論を述べた。杉村氏は「不信任案を出されたら、総理は総辞職か、衆議院を解散できるわけですから、『自民党は石破政権にNOと言ったけれど、もう一度、国民に信を問いたい』と。これは十分、大義という面ではこれ以上の大義はないんじゃないかな。石破さんの気持ちからすると、自民党がそんなにダメというんだったら、もう1回、国民に信を問いたい、という気持ちは分からんでもない」と語った。
田村氏は杉村氏の意見に反論。「いや、だけど、それは反党行為になりますからね。党のルールで決まったこと、それに対して反対の行為をして解散権を行使したら、反党行為で党から処罰されますよ」と語った。
杉村氏も折れずに「総裁である以上に、石破さん、今、内閣総理大臣ですから。内閣総理大臣として解散して自分の信を問うのは…」と語った。田村氏は、杉村氏の発言をさえぎるようにして「いやだから、その時には自民党じゃない立場で、どういう態勢で総選挙されるのか分かりませんけど、そういうことはあり得るかも分かりませんけど、そういうことを選ぶような方じゃないはずなので」と語った。
ただ杉村氏は「選ぶか選ばないかはさておき、石破さんとしては、気持ちは分からないでもない」と主張。一方の田村氏は「あるとすれば、たぶん、自民党を出られて信を問う、ということはあるかも分かりません。そんなことはないとは思いますけど」と語り、最後まで平行線となった。