ヘンリー王子が単身帰国、エリザベス女王の命日に礼拝堂へ ウィリアム皇太子夫妻と接触はなし

ヘンリー王子(ロイター)

英国のヘンリー王子(40)が8日、4日間の日程で単身で一時帰国し、さっそくこの日が3回目の命日となったエリザベス女王の墓を訪れた。報道によると、5カ月ぶりにロンドン入りした王子は、ヒースロー空港に到着したその足でウィンザー城のセントジョージ礼拝堂を訪れ、祖父フィリップ殿下とエリザベス女王の墓に花輪を手向けたという。

礼拝堂は、確執が取り沙汰される兄ウィリアム皇太子夫妻の新居から16キロほどしか離れていないが、2人が顔を合わせることはなかったという。

その皇太子とキャサリン皇太子妃はこの日、自宅近くにある女王が生前支援していた国内最大の婦人会「Women’s Institute(WI)」の支部を訪問し、関係者らと一緒に女王を偲んだという。英デイリーメール紙によると、この時夫妻が訪れたサニングデールにある支部は教会からわずか12キロしか離れておらず、車で十数分の距離だったという。兄弟は互いに近距離にいながら、別々に女王を偲んだことは両者の間の溝の深さの現れだと伝えられている。

王子は同日夕方、ロンドンで行われた長年支援してきた慈善団体ウェルチャイルド表彰式に出席し、訪問目的である慈善活動をスタートさせた。ウィリアム皇太子夫妻との対面は絶望的とみられているが、滞在中に父チャールズ国王と約1年半ぶりとなる面会が実現するのかどうか注目されている。王子にとって2022年のエリザベス女王の崩御以来最長の滞在となるが、今後もインペリアル・カレッジ・ロンドンの爆傷研究センターを訪れるなど慈善活動が予定されているという。

王子は今年5月に英BBCのインタビューで、「家族と和解したい」とコメント。「父があとどのくらい生きられるか分からない」と述べ、がんと診断されて治療中の国王の余命が長くないかもしれないと口にしていた。対面が実現するのかどうかは分かっていないが、7月初めに両者の側近が秘密裏に顔を合わせて和平交渉について会談していたと伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)