藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=23)に永瀬拓矢九段(33)が挑戦する将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第6局、9、10の両日、東京・将棋会館で行われ、先手の藤井が永瀬を下し、シリーズ4勝2敗で防衛するとともに6連覇を達成した。これで通算タイトル獲得数は31期となり、23歳1カ月にして歴代4位の渡辺明九段(41)と並んだ。
終局後、将棋会館で記者会見した。
会見での主な一問一答は以下の通り
-北海道、九州と各地を転戦したシリーズだった。印象に残ったことは
藤井 第3局の新千歳空港での対局の際には、前日に函館に寄って、翌日に鉄道で移動した。新鮮だった。
-今シリーズで見つかった課題は
藤井 将棋の内容で勉強になることが多かった。永瀬九段との感想戦ではいろいろ意見を交わすことができて、とても貴重な経験ができた。
-第6局は静岡県牧之原市で開催予定だったが、突風による甚大な被害が出たため牧之原市が開催を辞退し、将棋会館に対局地を移した。対局前日に対局室での検分や前夜祭も行われない異例の事態だった。
藤井 台風と突風で大きな被害を受けられた方にお見舞い申し上げます。開催見送りは苦渋の判断であったと思う。いい将棋を指したいという気持ちが強まった。突然の変更で関係者のみなさんが急ピッチで準備をしていただき、感謝しています。
-将棋会館で初めての2日制タイトル戦が開催された。心境は
藤井 新会館の対局自体が少ないので、2日間、じっくりと対局したことで、新しい将棋会館での対局がなじんできたような感覚があった。
-永瀬九段とはタイトル戦では6度目の顔合わせとなった。7番勝負を通じて永瀬九段の新しい印象はあったか
藤井 感想戦でも周辺の変化も綿密に調べられていると感じた。敗れた第4、5局、中終盤に一番強い手で決めにこられて、粘るのが難しかった。鋭さはいままで以上に感じた。
-永瀬九段と対局することで大目標の「強くなる」に近づけているか
藤井 強くなるために良い経験が積めているのは間違いない。今シリーズは中盤以降は内容はよくなかったので、強くなれているかと言えば、なかなかそうは言えない。どういかしていくか。考えて取り組んでいきたい。
-今シリーズは3連勝の後に2連敗。勝負で悪い流れを感じることはあるか
藤井 番勝負では一局一局というのが自然なとらえ方かなと思う。実際、今シリーズは連勝の後、連敗となり、自分自身としても流れが悪かったと感じた。そういう気持ちを振り払うためにはいままで以上に集中して盤に向かうことが必要かなと感じていた。