紀子さま、日本とトルコの「絆が発展していくことを願っています」外交樹立100年 思い寄せる

秋篠宮さまと紀子さま(宮内庁のホームページから)

秋篠宮妃紀子さまが11日、59歳の誕生日を迎え、ご夫婦の近況や、ご家族についての心境をつづったコメントが同日、ご夫妻の近影とともに、宮内庁公式サイトに公開された。外交関係樹立100周年を迎えたトルコとの交流についての思いも寄せた。

ご近影では、秋篠宮邸でブルーの洋装の紀子さまが、紺ジャケット姿の秋篠宮さまと並んで笑顔を見せる写真や、互いに目を合わせて語りあう様子などを公開。8月に訪れた広島・原爆養護ホーム舟入むつみ園の入所者から贈られた折り鶴を見つめるカットも公開された。また、コメントは、宮内記者会の質問に文書で答える形が取られた。

紀子さまは、昨年12月公式訪問をしたトルコと日本との「交流の歴史と絆」についても回答。「昨年12月に、日本とトルコの外交関係樹立100周年にあたり、宮さまとご一緒に初めてトルコを訪問しました。トルコは日本と長年にわたって友好関係を築いてきた国の一つです。125年前に当時のオスマン帝国の使節団を乗せたエルトゥールル号が和歌山県沖で遭難し、串本町民の献身的な救助活動によって69名のトルコ人乗組員が助けられました。40年前のイラン・イラク戦争のときには、テヘランに取り残された日本人が、トルコ政府のはからいでトルコ航空の特別機で出国することができました。2011年の東日本大震災後には、宮城県の被災地でトルコの緊急援助隊が長期間にわたって支援にあたり、2023年に発生したトルコ・シリア地震では、国際緊急援助隊による救助活動や医療支援、復旧・復興の専門家の派遣のほかにも、国際赤十字やNPO団体を通じて募金や物資が送られました」と紹介。「このような助け合いが両国の友好関係を培ってきました。今回の訪問の準備中に、そして訪問中に現地で出会った方々から、両国の強い絆を実感することができました」とした。

さらに「文化や芸術、学術研究の分野でも、日本とトルコの間にはさまざまな交流があります。日本では、トルコの歴史や文化を紹介する展覧会が度々開催されて多くの人が足を運び、文化財の保護や修復に関しても協力が続いています。どちらの国も地震が多いことから、防災の研究や防災教育についても関心が共有されています」と説明。「またトルコには古代遺跡が数多くあることから、考古学の分野でも交流が深く、多くの日本人研究者がトルコでの調査研究に携わっています。その一つであるカマンカレホユック遺跡は、三笠宮崇仁親王殿下のご発意により本格的な調査が始まり、地域の住民の協力も得て、40年にわたり研究と調査が続けられています。昨年12月の公式訪問のときに、この遺跡を宮さまと訪れ、プロジェクトの初期から従事してこられた大村幸弘アナトリア考古学研究所名誉所長が、約4000年前の地層から人工の鉄が発掘されたことなど遺跡調査について熱心に説明してくださいました。研究所に併設された出土品を展示する博物館には子どもたちも多く訪れ、木々の緑と滝が美しい日本庭園は結婚の記念写真を撮影する場所としても人気があり、地元の人たちの憩いの場になっているというお話を伺いました」と感謝した。

その上で「その大村さんが今年の5月下旬にトルコで急逝され、深い悲しみを覚えております。学術研究から発掘調査の作業に携わるトルコの人々への思いまで、常に真摯にお気持ちを語ってくださった姿が心に残っています」と突然の訃報をしのんだ。

紀子さまは、あらためて「これまで二国間の交流に尽力されてきた日本とトルコ両国の皆さまのおかげで、今日の友好関係があることに改めて感謝いたします。今後も両国の絆が発展していくことを願っています」と思いを寄せた。