コバホーク小林鷹之氏「ゼロから1を生み出す力は誰にも負けない」2度目の自民総裁選へ意気込み

合同インタビューで自民党総裁選への思いを語る小林鷹之・元経済安全保障担当相(撮影・中山知子)

自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)への出馬を表明した「コバホーク」こと小林鷹之・元経済安保担当相(50)が日刊スポーツなどとの合同インタビューに応じ、昨年に続き2度目の挑戦となる総裁選に臨む意気込みを語った。

昨年の総裁選は出馬した9人中、5位の得票で敗れた。この1年を「自民党的には(直後の衆院選で)少数与党になり、政治が停滞し政策のスピードも落ちた。石破(茂)総理ご自身も自分のカラーを打ち出すことは、最初からなかなかできずもどかしい思いがあったと思う」と振り返った。

自身は石破政権でポストに就かなかったが、「週末に地元にいたことはほとんどないくらい、地方を回らせていただいた」と述べ、参院選でも連日候補者の応援に回ったことに言及。このスタイルは、かつて石破首相が実践し、その後の地方人気につなげたことを指摘されると「地方に行くと、いろんな気付きがある。石破先生はこれを何年もやられた。政治家としての足腰を、それは強くするだろうなと。総裁選であれだけ党員票が出るというのはそれはそうだなと、実感した」と打ち明けた。

自身の強みを「ゼロから1を生み出す力」と強調。「大臣の経験回数はまだ1回でほかの先輩方とは全然違うが、すでにあるものをさらに良くしたり、役所が考えていなくても自分で問題設定し、これは国のために必要だと。最初はだれも応援してくれなくても、問題意識を仲間と共有し一緒に考え、ゼロから1を生み出す。その際たるものが、経済安全保障だった」と、強調。「1を2や5にするのではなく、何もないところからつくる。役所に反対されても、最後はみんな味方になってくれた経験もある。そこは、ほかの先輩と比べてひけをとらない自信を持っている」と述べた。

現在の総裁選の情勢を念頭に「世論調査では、知名度も含めて高市(早苗・前経済安保担当相)先生や小泉(進次郎農相)先生には劣後している」としながらも「しっかりぶつかっていきます」と意気込んだ。高市氏とは同じ保守派とされる中、票の分散を防ぐための「候補者一本化」が実現しなかったことを問われると「同じ保守でも(主張内容は)違ったりするし、世代の話もある。いろんなタイプの候補が出た方がいい」「同じ保守でもリベラルでも、政策や人となりとかバイタリティーも違う。それぞれの個性でやればいいと思う」と訴えた。

国民の自民党への厳しい視線を念頭に「今回の総裁選は、普通に考えたら盛り上がらない。これだけ支持がなくなった政党の、コップの中の争いとしかみられない中、それをわきまえながら国民目線で政策論争をすることが大事。『自分たちだけで何かやっている』と思われたら、もう終わりだと思う」と、国民目線での論争の必要性を訴えた。

東大在学中には、ボート部主将を務めた。競技者としての自身のスタイルを念頭に「僕はどちらかというと最後、追い込んでいくタイプ。最後はとにかくあきらめずに、気を抜かない」とした上で「チャレンジャーの立場なので、徹底的に追い上げていくというマインドでやらないといけない」と語った。

総裁選は小林、高市両氏のほか、茂木敏充前幹事長(69)、林芳正官房長官(64)、小泉進次郎農相(44)の5人による戦いの構図になる見通しだ。【中山知子】