参政党は19日、任期満了に伴う宮城県知事選(10月9日告示、26日投開票)への独自候補擁立を見送り、すでに立候補の意向を表明している自民党元参院議員の和田政宗氏(50)との間で、政策覚書を結んだことを発表した。和田氏に対し、推薦など組織的な支援は行わず、党としては自主投票とするという。
同党は報道機関に向けた声明を公表。「県政の刷新と政策転換の実現可能性を高める観点から、先に立候補を表明している和田政宗氏と政策覚書を締結いたしました。これに伴い、本選挙における独自候補の擁立は見送ることを決定いたしました」とした。
今回の判断について「<1>長期多選の弊害を抑制し健全なガバナンスを取り戻すこと<2>水道、移民、葬送、再生可能エネルギーといった県政の優先課題を具体的政策で前進させることの二点を重視した結果」とした上で「政策本位の議論を通じて、県民生活の安心・安全と地域の持続性を高める実行力をこそ問うてまいります」とも訴えた。
和田氏と交わした政策覚書(要点)について「無所属での立候補」「水道の民営化見直し・再公営化の推進」「移民推進政策への反対」「土葬の不許可方針」「大規模メガソーラー・風力発電計画の抑制・停止」とした。和田氏について「党としての推薦には至りませんでしたが、討論会やYouTubeへのご出演など、多大なるご協力を賜りましたことに、心より感謝申し上げます」と記した。
和田氏はNHKアナウンサーを経て、2013年参院選にみんなの党から立候補し初当選。次世代の党などをへて自民党に入党。今年7月の参院選で落選した。今月9日に宮城県知事選への立候補を表明した。
神谷宗幣代表は今月8日の記者会見で、宮城県知事選に、県連副会長を務めるローレンス綾子氏に出馬要請をしたことを明かしつつ、石破茂首相の辞任表明など政治情勢の変化を受けて「ペンディングになっている」と述べ、対応を続ける考えを示していた。
現職で6選を目指し出馬表明している村井嘉浩知事と神谷代表の間では、7月の参院選期間中の神谷氏の発言をめぐり、「因縁」がある。神谷氏が仙台市での街頭演説で、県の水道事業に関し「外資に売った」という趣旨の主張をしたとして、村井知事や県側は問題視。事実誤認だとして謝罪と訂正を求め、抗議文を出したが、神谷氏はSNSに発言の意図を記した上で、謝罪の必要はないとの認識を表明。今月5日には、X(旧ツイッター)で知事選への独自候補擁立を目指す構えを明かしていた。
同知事選には、ほかに宮城県議の遊佐美由紀氏、元角田市職員の伊藤修人氏が立候補表明している。