世界有数の大富豪で米電気自動車(EV)テスラを率いるイーロン・マスク氏(54)と絶縁状態にある長女ヴィヴィアン・ウィルソンさん(21)が、ニューヨーク・ファッション・ウィークのランウェイに登場してモデルデビューを果たした。
トランスジェンダーであることを公表しているウィルソンさんは、12日から15日の期間中に複数のブランドのランウェイに登場し、LGBTQの権利をテーマにしたショーなどで存在感を示した。中でも、アクセサリーデザイナー、アレクシス・ビタールの「ミスUSA1991」と題したショーでは、モデルたちがトランスジェンダーの権利を制限する政策を進める共和党支持勢力の強い州の代表に扮して登場し、トランプ米大統領が運営権を所有していたミスUSA選抜大会をやるするような演出で問題提起。ミス・サウスカロライナを務めたウィルソンさんは、ショーに政治的なメッセージを含むことは良いことだと話し、「本当に強力な宣言だと思う」と述べた。
マスク氏と最初の妻との間に誕生したウィルソンさんは、今年3月にティーンヴォーグ誌のインタビューで父マスク氏を「哀れで幼稚な男」だと切り捨て、「彼のことなど、どうでもいい」と語っていた。男性として生まれたウィルソンさんは、2022年に性転換して「マスク」姓を捨てるための改名申請を行って話題を呼んでいた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)