【総裁選インタビュー】「ボス」茂木敏充氏はチームプレーを重視「困難なことは自分で」

スポーツ紙合同インタビューに応じる自民党の茂木敏充前幹事長(撮影・中山知子)

自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬している茂木敏充前幹事長(69)が、国会内でスポーツ紙の合同インタビューに応じた。

陣営の若手議員から「ボス」と慕われる茂木氏は、チームプレーを重視。自身が描く総裁像として「チームで仕事をしたいと思っていますし、できれば、困難なことは自分で引き受けたい」とした上で「今、自民党は本当に逆風の中にある。リーダーとして組織の上に立つというより、逆風の中で先頭に立ってみんなを引っ張って行って、結果を出したい」と訴えた。

「これまで、党や政府でさまざまな仕事をさせていただいた経験、私のすべてをこの国にささげたいという思いで立候補しました」とも語った。

政策に通じ、実務能力の高さでも知られ、党幹事長や外相などの要職を歴任。「東大の試験に遅刻しながら合格した」などの天才エピソードや、官僚による茂木氏の取り扱い対応マニュアル「トリセツ」の存在など、霞が関との向き合い方をめぐり、その厳しさも報じられてきた。

こうしたエピソードへの自覚を問われた茂木氏は「大臣をやるにしても、きちんと成果を出していかないといけない。いい結果を出すために議論をするということは、民間企業にいたときもやってきた」と述べた上で「徹底的な議論は、自分では悪いこととは感じていなかったんですが、それが、ちょっと厳しいと感じられる方もいたのかなと思う。その部分は直すようにしています」と述べた。

「霞が関に気に入ってもらうことより、国民のみなさんが納得するような仕事をしていかないといけない。こういう形で臨んでいきたい」とも強調した。

インタビューには陣営の鈴木貴子衆院議員が同席。「ボス」について「結構、何でも若手にやらせる。監督タイプだと思う」と述べると。茂木氏は「自分で仕事を抱え込むことはしません。それぞれに個性や能力があるし、能力を引き出せることがいい結果を生む」と応じた上で、経済再生担当相時代に担当した日米貿易交渉を振り返り「あれも、チームプレーでいい結果が出たと思う。確かに、トランプ大統領には『茂木はタフなヤツだ』と言われましたが、みんなで粘り強く交渉した結果なんですよ」と訴えた。

貴子氏は「ボスは、合理性と正確性にうるさい。逆に、合理的で正確だったら、ちゃんと『ごめんなさい』と言いますから」と、明かし「ボスは、結果を出すための最善のチームをつくりたい人。合理的で正確性を求める茂木敏充は、『仲良しチーム』は求めないし、好き嫌いで仕事をする人じゃない」と述べた。これに対し、茂木氏は「けして好き嫌いはする方ではないですし、批判的な意見を言われても、あまり気にならない。完璧な人間なんていないので」と口にした。

その上で「これだけの経験を積ませてもらった。今、もし総理になったとしても、恐らく厳しいです。批判も受けるし、相当な難局を乗り越えないといけない。ただ、こういう状況だからこそ、やろうと思った。ここは、昨年(の総裁選で)立候補する時の気持ちとは、違いますね」と訴えた。