米国土安全保障省(DHS)の公式X(旧ツイッター)が、トランプ米大統領が強く推進する不法移民の取り締まりをめぐり、人気アニメ「ポケットモンスター」のアニメ動画と、実際の不法移民取り締まりの様子の動画とを交互に編集し「Gotta Catch‘Em All」(「ポケモンゲットだぜ!」の英語版)などと投稿していることについて、株式会社ポケモン(東京都港区)が26日、取材に対し「弊社、原著作権者、子会社を含む関係各社は一切関与しておらず、弊社が管理する知的財産の使用を許諾した事実はございません」と文書で回答した。
DHSのXは23日にポストされた。動画には、実際の取り締まりの動画とみられる、玄関先の爆破動画、容疑者を拘束している様子と、ポケモンの主人公サトシがポケモンボールを投げるシーン、ポケモンボールが閉じるシーンが交互に登場。動画が流れる間、英語版の主題歌も流れている。
この投稿に「愛国者!」と賛意を表明するユーザーもいれば、「これが政府の機関が実際に投稿したものだとは信じられない」などの批判や「DHSは任天堂に訴えられたいのか」など、許諾の有無を問うようなポストも寄せられていた。
DHS側から、ポケモンを不法移民取り締まりのPRに使用したいとの申請があったり、株式会社ポケモン側がDHSにポケモンの利用を許諾したような事実はあるのか。DHSが許諾を受けた上でポケモンを使用しているか、無断使用なのか。株式会社ポケモンの広報室は、取材に対し文書で「アメリカ合衆国・国土安全保障省(United States Department of Homeland Security)が、同省の公式Xアカウントにて、ポケモンの画像や文言を用いた動画を投稿したことについては、確認をしております」と、DHSによる投稿については把握しているとした上で「当該動画の作成及び投稿において、弊社、原著作権者、子会社を含む関係各社は一切関与しておらず、弊社が管理する知的財産の使用を許諾した事実はございません」と回答した。
株式会社ポケモンは「ポケモンという存在を通して、現実世界と仮想世界の両方を豊かにすること。」を社是として、「ポケモンで世界をつなごう」をビジョンとして掲げる。ポケモンのビデオゲーム、カードゲーム、アプリ、映像のプロデュース・開発、ライセンス事業、店舗運営等などを手がける。