小泉進次郎農相、シャインマスカット海外展開めぐり「産地の理解なく進めない」山梨県の主張に

小泉進次郎農相(2025年9月)

小泉進次郎農相(44)は26日の閣議後会見で、山梨県の特産品シャインマスカットについて海外での生産許可を与えるライセンス展開に、25日に面会した県側が反発したことへの受け止めを問われ「産地のみなさんの理解なく進めることはまったくだめ。そこは進めることはありませんと明確に申し上げた」と述べ、地元の理解なくライセンス展開は行わない考えを示した。

シャインマスカットをめぐっては、同県庁の公式X(旧ツイッター)が25日、長崎幸太郎知事やJA山梨中央会幹部が進次郎氏に面会し、要請書を提出したことを報告。「シャインマスカットの海外での生産許可(ライセンス展開)に『到底容認できない』と強い懸念を示し、農林水産省に対し、国内産地が国際市場で正当に競い合える環境整備を強く求めました」と記した。

これを受け、「シャインマスカット栽培権」「シャインマスカットの件」などが一時トレンド入りするなど、反響を呼んだ。県側が、進次郎氏に対し「輸出ができない中でのライセンス許可は国内生産に打撃を与える」として抗議したとの海外報道もあった。

25日の山梨県との面会について、閣議後会見で問われた進次郎氏は「知事や産地の方々の、輸出できるマーケットをこじあけてもらいたい、さらに輸出拡大を、という意見はまったく同感です。一方で、輸出できる品目を増やすためには、相手国のさまざまな状況もある。植物検疫の協議などを進めないといけないし、それを今進めている」と述べた。

現在、ぶどうを輸出できる国には、23の国と地域があるとして「すでに、シャインマスカットを含めてぶどうを輸出できる国に対し、いかに販路開拓やプロモーションの支援を強化できるかも重要なこと。知事や産地のみなさんからすれば、ライセンスへの思いというのは一概に反対するものではないけれど、それよりもまずは輸出できる国をあけることが始めだろうという思いを、昨日は私にも農水省に対しても、ご意見をいただいた。それは当然のことだと思います」と、県側の主張に理解を示した。

その上で「産地のみなさんの理解なく、進めることはまったくだめなので、そこは進めることはありませんと、明確に知事や生産者の方々に申し上げたところです」と述べた。「安心してくださいと申し上げましたし、ここはご理解をいただけたのではないかなと思っています」と訴え、理解を求めた。