自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬している林芳正官房長官(64)は28日、ほかの4候補とともにNHK「日曜討論」(日曜午前9時)に生出演。「総裁として何を目指すか」という質問に「経験と実績」を強調しながらも、「昨日の番組で、意外なことに『むちゃぶり』にも対応できるという能力が自分にもあったなと思いました」と述べ、「むちゃぶり対応力」をアピールする場面があった。
林氏が言及した「昨日の番組」とは、自民党が「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏とコラボして27日夜に行った候補者討論会「ひろゆきと語る夜 #変われ自民党 日本の未来を語れ!」の生配信。ひろゆき氏は、1問目から小泉進次郎農相(44)の陣営で発覚した「ステマ指示問題」への見解を候補者5人全員にいきなり問うたり、英語での質問に英語で答えるよう求めたり、「自分以外に総理になってほしい人」を指すよう要請したり、と、本筋の政策だけでなく、アドリブでの質問も繰り出した。林氏は、「自分以外に総理になってほしい人」のむちゃぶり質問に「目をつぶってやりませんか?」と提案し、茂木敏充前幹事長(69)と小林鷹之・元経済安保担当相(50)の方向を正直に指したが、高市早苗・前経済安保担当相(64)と進次郎氏を加えた他の4人は対照的に、指し示すことをしなかった。
実務能力の高さから「政界の119番」といわれるほど、辞任閣僚に代わるピンチヒッター登板も多く、今は石破政権の官房長官を務め、どちらかといえば「まじめ路線」の林氏。しかし、こうしたアドリブにも対応できることを強調したかったのか、林氏は「いろんなむちゃぶりを、いろんな方がやってくるが、もう少しちゃんとした言葉で言えば『突発的事態』に、臨機応変に対応できる。これも生かしていきたいと思っています」と、「ニュー林」をアピールした。