自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬している小泉進次郎農相(44)は30日の閣議後会見で、10月1日から2日にかけてフィリピンで開かれる第25回ASEAN+3農林大臣会合に出席するため、マニラに出張することを発表した。
「この機会をとらえ、議長国フィリピンのラウレル農業大臣など各国との会談を行う予定です。ラウレル大臣との会談では、シャインマスカットなど日本産ブドウの輸出の早期解禁に向けた議論を行い、我が国の農業者が1日でも早く輸出できるよう、強く働きかけたい」とも述べ、山梨県との協議で大きな話題になったシャインマスカットなどの輸出強化に向けた議論に意欲を表明。「今回の出張を通じて、ASEAN諸国との関係をさらに強化してまいります」とも訴えた。
シャインマスカットをめぐっては、農水省が栽培権(ライセンス)をニュージーランドに付与する方向で検討していることが表面化し、シャインマスカットを県の特産品としている山梨県の長崎幸太郎知事や生産者が25日に、進次郎氏と面会。「輸出ができない中でライセンスが供与されれば生産者が大きな打撃を受ける」として、国産品の輸出拡大が進まない中でのライセンス展開を行うことになれば「到底容認できない」と抗議する事態に発展し、進次郎氏が「産地の理解が得られない中で進めることはない」と応じ、話題になったばかり。
今回の海外出張は、総裁選の最終盤となるタイミング。異例ともいえるが、進次郎氏はかねて農相としての公務を最優先にするとも述べており、関係者によると、今回の出張は以前から検討されていたという。
進次郎氏は「ASEAN各国と日中韓の3カ国が毎年1回、一堂に会する意見交換の場であり、ASEAN首脳会合にもつながる重要な会合だ」と出席の意義を強調。「今回の会合では、ASEAN地域の食料、農林業分野における技術協力の方向性や食料安全保障についても議論していく」とした上で「今回の出張を通じて、ASEAN諸国との関係をさらに強化してまいります」と訴えた。