5連覇を目指す藤井聡太竜王(竜王・名人・王位・王座・棋聖・棋王・王将=23)が昨年に続いて佐々木勇気八段(31)の挑戦を受ける、将棋の第38期竜王戦7番勝負第1局が3日午前9時からの2日制で東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で開幕した。先手後手を決める振り駒は歩が3枚出て、藤井が先手、佐々木が後手となった。
昨年に続いて挑戦権を獲得した佐々木は、今期ランキング戦1組(予選の中で1~6組まである最上級)のトーナメント戦からスタート。1回戦で丸山忠久九段、2回戦で伊藤匠叡王、準決勝で菅井竜也八段を下した。決勝では八代弥八段に敗れたものの、1組2位で挑戦権を争う決勝トーナメントに進出。
こちらの初戦ではランキング戦3組優勝で本年度順位戦A級に初昇級して、名人戦の挑戦権争いに参加している近藤誠也八段、準決勝では今年の王将戦、名人戦、王位戦と2日制7番勝負でいずれも挑戦者となった永瀬拓矢九段をそれぞれ撃破した。挑戦者決定戦3番勝負では、ここまで大旋風を巻き起こしていた4組優勝の石田直裕六段に連勝した。
竜王戦で連続挑戦は00・01年の羽生善治九段、06・07年佐藤康光九段、11・12年丸山忠久九段の3人。いずれも名人獲得経験者だ。そんな偉大な先輩棋士に並んだ佐々木は今期、「勝ちに行く」と闘志を燃やして、初タイトル獲得を狙っている。