自民党のベテラン船田元衆院議員(71)は5日までに、自身のフェイスブックを更新。4日に行われた自民党総裁選で勝利した高市早苗新総裁(64)への期待を示す一方で、「これまでの右寄りの言動に対して、少なからぬ懸念があることも否めない」と、クギを刺した。
船田氏は衆院栃木1区選出の大ベテランで、今回の総裁選では、同じ栃木選出(衆院5区)選出の茂木敏充前幹事長の推薦人を務めた。茂木が進めなかった決選投票では「若さと共に、自民党のより幅広い結集が可能と思われる」として、小泉進次郎農相(44)に投票したことを明かした。
その上で「しかしながら、党員投票で圧倒的な票を稼いだ高市氏が、議員投票でも小泉候補を僅かに上回る得票を獲得して、新総裁に選出された。当初は林候補や茂木候補に入れていた票が小泉候補に流れて、議員票で上回ると予想されていたが、党員投票の勢いが議員心理を動かした可能性がある」と分析。「決選投票の前に行われた2人の最後の訴えでは、小泉候補よりも高市候補の方が圧倒的に優れていたと評価された」ともつづり、決選投票直前の演説内容が勝敗を分けた可能性にも触れた。
船田氏は「いずれにしても自民党としては初の女性総裁であり、初の女性総理の可能性も極めて高い。男女平等指数でいつも後塵を拝していた日本が、ようやく世界標準になるかと言う期待はある」と、高市氏への期待を記した上で「一方で高市総裁のこれまでの右寄りの言動に対して、少なからぬ懸念があることも否めない」とも触れた。
「女性天皇の可能性は遠くなり、選択的夫婦別姓制度についても、通称拡大でお茶を濁されるに違いない。憲法改正についても強硬な態度により、野党とりわけ立憲民主との話し合いも頓挫しかねない。長く連立を組んできた公明党との連携に不協和音が出ないとも限らず、野党の一部との新たな連立構想もなかなか展望が開けないかもしれない」と私見をつづった。
「戦い終わればノーサイドが自民党の習わしであり、我々は高市総裁のもとで一致結束しなければならないが、これまで保守中道の幅広い勢力を包摂してきた自民党が、頑なな保守によりその性質を変えてしまわないように、しっかりと見据えていかなければならない」ともつづり、保守色の強い高市氏の党運営を注視していく構えを示した。