自民党は7日の臨時総務会で、高市早苗総裁(64)選出に伴い、新たな党役員人事を正式に決定した。
副総裁に就任した麻生太郎氏(85)の義弟、鈴木俊一幹事長(72)を支える幹事長代行に、旧安倍派幹部で、同派裏金事件に関係して処分を受けた萩生田光一氏(62)が選ばれた。
総務会で発言を求められた萩生田氏は「鈴木幹事長を支え、党内に目配りをして、党の発展のために全力を尽くして頑張っていきたい」と、あいさつした。
自民党党則によると、幹事長代行は、「幹事長の旨を受けて、その職務を代行する」とあり、補佐職などとは異なり、幹事長の職務を代行できる重要な立場。高市氏は4日の会見で、裏金問題が指摘された議員の要職登用を否定しなかった。裏金問題に対する国民の批判が収束していない中、萩生田氏を再び表舞台に押し上げた今回の人選は、今後の野党との政策協議をにらんだものとみられるが、野党側は裏金問題に関係した萩生田氏の要職起用に、強い疑問を呈している。
萩生田氏は岸田政権当時の2023年12月、裏金事件を受けて当時務めていた政調会長の辞表を提出し、受理された。党の調査では、萩生田氏が代表を務める党東京24区支部の政治資金収支報告書に、18年から22年までの5年間で27288万円の不記載があった。萩生田氏は昨年4月、1年間の党役職停止処分を受け、昨年10月の衆院選では党公認を得られず、東京24区に無所属で出馬し、7度目の当選をした。
一方、今年8月には、萩生田氏の政策秘書が政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で東京地検特捜部に略式起訴され、東京簡裁が罰金30万円と公民権停止3年間の略式命令を出した。萩生田氏は不起訴だった。