田﨑史郎氏、公明党の連立政権離脱「ある」と指摘 「僕はあまり楽観していない」 理由も語る

総裁の椅子に座る自民党新総裁の高市早苗氏(2025年10月4日撮影)

政治ジャーナリスト田﨑史郎氏は7日夜に放送されたBS-TBS「報道1930」(月~金曜午後7時30分)に出演。自民党の高市早苗総裁(64)の立ち位置などに対する強い懸念を示した公明党との連立政権協議が難航していることについて「公明党が連立を離脱する可能性はある」との見立てを示した。

1999年以降、3年あまりの民主党政権時代を除いて自民党と連立政権を組んできた公明党だが、保守色が強い高市氏の立ち位置や「政治とカネ」の問題に、強い懸念を表明。斉藤鉄夫代表は4日の高市氏との会談後、「支持者から大きな不安や懸念があると率直に申し上げ、その解消なくして連立はないと申し上げた」と異例の言及をし、7日に行われた両党の連立協議も合意に至らなかった。7日の協議では、靖国神社参拝などの歴史認識、外国人との共生をめぐってはおおむね認識の一致を見たが、「政治とカネ」に関しては一致できず、協議を続けることに。すんなり連立協議がととのわないのは異例で、自公連立政権継続への暗雲が漂っている。

田﨑氏は「僕は、26年の自公連立政権の中で今回の局面までは、そうは言っても公明党が離脱することはないだろうと思ってきた。国土交通大臣をとっていることで権力の中にいる『うまみ』を十二分に味わっておられるし、手放すことはないだろうと思ってきたが、今回は連立を離脱するかもしれないと、私は見ています」と述べた。

また、「政治とカネの問題が残っているのは確か。高市さんの会見でも、引き続き協議すると、今は少し時間がかかるという話もされているが、きっと容易じゃないんだと思うんですよ」と指摘。松原耕二キャスターに「高市さんは(裏金問題は)『決着ずみ』の立場。(総裁選では)党員票も旧安倍派の人がかなり頑張って集めたと言われており、その中で蒸し返すことはできないと思っている?」と問われると「お互いに難しい」と応じた。

「(公明党の支持母体)創価学会の認識は、自民党は政治とカネ問題で批判されるが、私たちの方がより批判を受けていると。なぜ、そういう自民党を応援するのかと(党は)責められている。公明党の判断として、国土交通大臣を握っていることのうまみと、政治とカネの問題で批判されることで困っている人たちの、どちらに重きを置くかということ」と分析した上で「これだったら(協議を先に)進められる、というものが自民党から今後示されるか、それがまだ詰まっていないから再協議になっている」と指摘。「僕は、あまり楽観していない」と繰り返した。

また、7日に発足した党役員人事に関して、選対委員長に高市氏に近い古屋圭司衆院議員が就任したことにも言及。「古屋さんは2度目の選対委員長だが、1度目は安倍政権下。パイプがないのに選対委員長ができたのは、官房長官が(与野党にパイプを持つ)菅義偉氏だったからだ」と述べた。「僕は、党人事を決めるなら、選対委員長は決めずにいたらよかったんじゃないかなと思う。石破さんが(党人事を)決める時は、相当、公明党と詰めている。そういうのが全くない状況で(人事を)決めているのが、危ういと思う」とも語った。