国民民主をめぐって綱引き 連立の可能性について青山和弘氏、石戸論氏が“解説”

芸能社会ニュース

元日本テレビ政治部記者で政治ジャーナリストの青山和弘氏、ノンフィクションライターの石戸論氏が14日放送のABCテレビ「newsおかえり」(月~金曜午後3時40分=関西ローカル)に出演。国民民主党の玉木雄一郎代表と、自民党の高市早苗総裁のどちらが新総理になるか、その可能性について見解を述べた。

総理指名選挙をめぐって各党が駆け引きを広げており、野党が候補を玉木氏で一本化しようとする動きもみられる。ただ、玉木氏は「基本政策が違う現在の立憲とは組めない」と発言。さらに、安全保障政策や原発などエネルギー政策、憲法で「一致できないから分かれた。そこを曖昧にして一緒になったり組んだりするのはあり得ない」とも述べている。

青山氏は、「立憲の左派、特に(国民民主の)政策に抵抗が強いという左派の人たちに取材したんですけど、『この際、国民の政策をのめる』って言ってるんですね。例えば原発も、再稼働、リプレースまでは容認するし、安全保障についても、『違憲の部分はない』って結論に落とし込むことができるって言ってるんですよ。だとすると、玉木さんの言っている懸念を一定程度、解消できる可能性も現段階ではあると思います」と話した。

この話に、石戸氏は「(立憲側が)折れ続けることができればね。でも僕はかなり難しいと思っています。というのは、党内のリベラル派の人たちの中でも、今の段階でも、玉木さんの今の態度がおかしいんじゃないかという声を公然とあげている人たちもいますし。どれだけ立憲の現執行部が、リベラル派を御していけるのかというところに関して言うと、いったんは、目の前に共通の敵がいる間はそれでいいかもしれないけど、では政権運営の時に果たして一枚岩でいられるかっていうと、そうじゃないと思います」と述べた。

さらに、「どうもやっぱり、立憲サイドの根底には、国民民主は(立憲、維新の)3党でいうと一番議席数が少ないわけですね。一番議席数が少ない、だけど人気は高いってところに…少数与党に譲ってやったんだから、そんな上から言われても困るよね、みたいなところは、ずっと、たぶん不満としてまん延し続ける可能性がある、なので、いったんは引っ込めても、しょせん数合わせに過ぎなくて、最終的にはかなり破綻というか、火種になり続けるんじゃないかなとどうしても思いますよね」とも語った。

経済政策においても、国民民主党がどちらかというと高市氏と考えの近い積極財政派である一方、立憲の野田佳彦代表や安住淳幹事長は緊縮財政派であるとして、「これで玉木さんの政策を支えることができるのかっていうと、ここもかなり難しい」とした。

一方、高市氏の自民党については、自民の単独、国民との連立、維新との連立といったパターンが考えられる。

自民と国民民主との連立について、青山氏は「公明党が抜けたことで、自民と国民が組んでも過半数に10議席足りない。この状況で例えば玉木さんが政権に入っても、総理大臣に仮になったとしても、あまり自分のやりたいことはできないし、そうじゃなかったとしても、他の野党とまた協議をしなければいけないという状況が続くので、簡単に言うとおいしくないわけですよね。そういった中で、(国民民主は)『まずは私たちが言っていることを実行してくれるのを見てから』というような、ちょっと一歩引いた状況になっている」と解説。

また、維新と自民が連立を組むと、過半数に2議席だけ足りないという状況に。青山氏は「2議席だけだったら、無所属の人を加えれば何とでもなるんです。だから自民党はもしここで維新(との連立)にすれば、逆転的に与党で過半数という可能性もあるわけです。ただ維新からすれば、国民が離れたから急に自分たちに来られてもっていう感情的な問題もありますし、小泉さんとの交渉を始めていたという経緯もあって、この1週間で連立までたどり着けるかっていうと、やっぱりこれもハードルが高いと思います」と語った。

石戸氏は「ポイントになりそうなのは、(維新が掲げる)副首都構想はのめるでしょう、おそらく。選挙協力も、維新が全国展開をあきらめる、特に大阪を中心に-ってことになれば、自民党大阪府連もありますけど、比較的ハードルはやや低い方」とした。

その上で「だけど社会保障改革は結構難点だと思っていて、それこそ医師会とか医療系をバックに抱えている自民党が、維新の結構鋭い社会保障改革をすんなりのめるかっていうと、これは政治とカネと同じくらい、党が分裂する可能性をはらんじゃうので、ここはちょっと難しいんじゃないかな。政策合意としては、ここがハードルが高いと思います」とした。