維新・吉村洋文氏、「二枚舌」発言の国民・玉木代表にまさかの連立政権入りタッグを呼び掛け

15日、自民党の高市早苗総裁との会談後、取材に応じる日本維新の会の吉村洋文代表

日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は17日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。維新が、首相指名選挙と連立政権入りを見すえた自民党との政策協議に入ったことをめぐり、維新を「二枚舌」と批判した国民民主党の玉木雄一郎代表に対し、自民党との連立政権への参加を呼び掛ける場面があった。

維新は15日、立憲民主党、国民民主党と3党野党党首会談を行い、国民の玉木雄一郎代表を念頭に置いた野党統一候補による首相指名選挙への対応を協議。その直後、急きょ上京した吉村氏と自民党の高市早苗総裁がトップ会談を行い、吉村氏は高市氏から連立政権参加や首相指名選挙での協力要請を受け、自民との間で政策協議を16日から始めることで合意した。吉村氏は、協議がまとまれば、首相指名選挙で高市氏に投票すると明言。「高市首相」誕生の可能性が一気に高まり、はしごを外された形の玉木氏は、15日のYouTube番組の中で、「二枚舌みたいな感じで扱われて残念だ」と維新に恨み節。吉村氏は16日、「他党を批判するより、自党の政策をどうやって実現するのかに注力された方がいいのではないか」と反論で応じた経緯がある。

吉村氏はこの日の放送で、維新の持論である「議員定数削減」を、政策協議で自民党がのまなければ連立入りはないと明言し、議員定数削減については、21日召集の臨時国会で結論を得るべきとの持論も訴えた。「議員定数削減は、国民に対し、自民も民主も過去に約束していて、守っていない。公約を守る姿勢は本当に大事なので、腹立ってしょうがないと思いながら見てきた」とした上で「枠組みとか協議体とかと言って、みんなでやらない理由を見つけてやらないというのがこれまでの歴史。そんな生っちょろいやり方では改革はできない」と述べ「自民と維新で(衆議院の)過半数にいっていないが、他の政党も議員定数の削減を過去に約束していた。ぜひ前向きに考えて欲しい。全員が賛成することはあり得ないが」と述べた。

テレ朝政治部官邸キャップの千々岩森生記者に「もし自民と連立を組んでも、年内にまとまらなければその時点での連立の離脱もあるのか」と問われると、「仮定の質問にはなるが、自民と維新では過半数には足りていない。自民が本気で(法案を)出して、(自維で過半数まで)あと2議席なんです。他の政党が全員反対するなら、その姿勢も国民に見てもらったらいい」と主張した上で「その他の政党でも、改革派はいると思う。その数名でも僕は賛同してくれるところはあると思う」とも口にした。

16日に高市氏が、参政党にも首相指名選挙での協力を呼び掛けたことへの感想を問われると「当たり前のことだと思う」と述べたところで、突然、国民民主に言及。「その意味では、高市さんと国民民主党は考え方が近いと言われていたじゃないですか。国民民主党にとっても、(年収の壁の)178万円への引き上げを実現する最大にチャンスなんです。僕から見たら」と、指摘した。

「自民、維新に国民が上に乗ったら(衆議院で)過半数に行く。国民民主党の減税の政策に期待している人もたくさんいらっしゃいますし、高市さんも玉木さんに『その政策は賛成です』『やる上で、いっしょに責任を持ってください』と迫ったと聴いている」と、高市氏と玉木氏のやりとりを伝聞ながら「暴露」しつつ、「僕が玉木さんの立場なら、有権者に約束した178万円の所得税の減税を、やりきろうと思いますけどね」と、政権入りして党の政策を実現すべきだと訴えた。

国民と連立政権でいっしょにやっていきたいのか?とさらに問われた吉村氏は「やっていきたいというか、玉木さんの判断にはなると思うが、『維新は二枚舌だ』とかご批判を受けているんですけど」と、玉木氏の「二枚舌」発言に言及。「他党を批判するより、自分が国民に約束した政策を実行する方に力を入れた方が、玉木さんらしいんじゃないかと思って、今、申し上げている」と、踏み込んだ。

MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「じゃあ、(国民民主と)いっしょにやれる可能性があるということですか」と問われると「僕は(国民民主の)減税の政策とか、賛成なので。いっしょにやれたらいいなと思います」と、ともに連立政権入りすることに意欲を示した。「だけど、『二枚舌』とか言われているので。僕は違うんじゃないかなと思いますが」と不満を口にしつつ、「いっしょにやった方が、減税もやった方が、有権者のみなさんはそこに期待していると思う。政策を実現する方に軸足を置いた方がいいと思う」と述べた。

羽鳥から「玉木さんと話す余地はある」とさらに問われた吉村氏は、「もちろんそうだし、今、まさにその時期じゃないですか。21日に臨時国会が召集される。今、判断しないで、いつ判断するんですかと思いますね」と、玉木氏に「生提案」する場面もあった。