高市早苗首相とトランプ米大統領の日米首脳会談が28日、東京・元赤坂の迎賓館で行われた。当初の予定から5分あまりスタートが遅れたが、会談冒頭、高市首相は、同時間帯に行われていた大リーグワールドシリーズのドジャース-ブルージェイズ戦を、トランプ氏の控室で「テレビ観戦」していたためと打ち明けた。
予定された会談開始は午前9時45分だったが、5分ほど遅れた。高市首相は会談の冒頭あいさつで「開始が遅れまして失礼致しました。今、トランプ大統領の部屋で野球を見ていました。1対0で、ドジャースが勝ってます」と、リアルのスコアにも言及した。大谷翔平投手(31)ら日本人選手が活躍するドジャースが出場しているワールドシリーズを、「つかみ」として言及した高市首相に、トランプ氏は笑顔で応じてみせた。
一方、大谷やドジャースの話題は、27日夜、皇居で行われた天皇陛下とトランプ氏との会見でも、話題にのぼっていた。陛下は、トランプ氏が大谷を評価する発言をしていることについて「大変うれしく思いました」と述べられた。これに対し、トランプ氏は、25日(日本時間26日)のワールドシリーズ第2戦で完投勝利した山本由伸投手(27)を念頭に「この間の試合はピッチャーも良かった」と応じたとされる。陛下は、大谷や山本をはじめ大リーグの日本人選手について「米国社会に温かく受け入れられて感謝しています」とも、述べられたという。
天皇陛下との会見や高市首相との首脳会談で、大谷ら日本人大リーガーの話題が、会話の「フック」になった形。トランプ氏は今年4月、昨年のワールドシリーズ覇者としてホワイトハウスを表敬訪問したドジャースメンバーと面会した際、大谷を「彼はまるでムービースターのようだ」とたたえた。また、今月20日(現地時間)に米大学野球の優勝チームの表敬訪問を受けた際も、ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で、打者として3本塁打、投手として10奪三振を記録した大谷を、トランプ氏は「本当にすごい選手。驚異的だ」と称賛している。
大谷をはじめとする日本人メジャーリーガーの活躍は、日米両国間の「かけ橋」としての役割を体現していることが、今回のトランプ氏来日でもにじむ形となった。