【竜王戦】藤井聡太竜王「予想しない展開」も快勝 史上最年少で永世竜王資格へ王手

終局後、感想戦を行う藤井聡太竜王(左)佐々木勇気八段(撮影・松浦隆司)

藤井聡太竜王(名人、王位、棋王、王将、棋聖=23)が佐々木勇気八段(31)の挑戦を受ける、将棋の第38期竜王戦7番勝負第3局が10月31日、1日の両日、京都市の世界遺産「総本山仁和寺」で行われ、先手の藤井が佐々木を下し、3連勝で5連覇と史上3人目の永世竜王資格獲得にあと1勝に迫った。2期連続挑戦で初タイトルを狙う佐々木はかど番に追い込まれた。第4局は12、13日に京都市「京都競馬場」で行われる。

居飛車の意思表示をした藤井に対し、佐々木が意表を突き、4筋に飛車を振る「四間飛車」を採用。「予想していない展開になったが、指されたことがあった形だったのでその時の変化を思い出しながら進めていた」とじっくりと時間を使い、居飛車穴熊に構えた。終盤には中央に銀を繰り出し、相手の2枚角を封じ、安定感のある指し回しで快勝した。

これで仁和寺での竜王戦5戦5勝。京都府でのタイトル戦は9戦9勝とした。28日の王座戦5番勝負第5局で同学年の挑戦者、伊藤匠叡王に敗れて6冠に後退。中2日での対局となったが、“失冠ショック”を会心譜で振り払った。

ストレート5連覇も視野に入るが「スコアのことは意識せず、良い将棋が指せるようにしっかり準備していきたい」と謙虚に話した。永世竜王資格保持者は羽生善治九段、渡辺明九段の2人のみ。最年少での史上3人目の偉業を目指す。【松浦隆司】