自民党の鈴木貴子広報本部長は7日の衆院予算委員会で質問に立った際、それまでの質問相手から「ボス」と呼ぶ茂木敏充外相に「出番です」と突如呼び掛け、答弁を求めるひと幕があった。
貴子氏は、食料安全保障や持続可能な農業継続の立場から、気候変動の中でも高温にも対応する品種の重要性に言及。これに対応する国際農業研究協議グループ(CGIAR)についてまず鈴木憲和農相に質問し、鈴木氏は「世界人口が増える中、気候変動を乗り越えないと、食料の生産は安定しない。結果として我が国の食料安全保障も確保できなくなる。そこに向けて、CGIARとの連携がさらに進むように努力させていただきたい」と応じた。
これに対し、貴子氏は「農水大臣もCGIARを評価していただき、何よりも必要性を述べていただいた」とした上で、「そこで茂木大臣、出番です」と、突如、茂木氏に質問相手を変えた。「CGIARは国際機関ですが、どこが拠出しているかというと農水省ではなく、外務省なんです。農業のプロの専門の省庁が、必要と言っている。あとは外務省が拠出をし、そこに日本人の研究者を出すことで、日本の人材力も増え、世界における日本のプレゼンスも高まると思っている」とした上で「ただ、最近の外務省の拠出は、ちょっと先細っている。そこは先見の目がある茂木大臣、積極的な拠出や人材育成に力強いご答弁をよろしくお願い致します」と呼び掛けた。
急きょ答弁を求められる形となった茂木氏は「鈴木議員ですね、質問の順番が非常におじょうずでですね、前向きな答弁をせざるを得ない立場に追い込まれておりますけど」と戸惑いながらも、「今後、予算においては昨年の査定がどうだったか、これまでの発想にとらわれずに必要な予算はしっかり確保し、資金面でも人材面でも、この機関にしっかり貢献できるようにしてまいりたい」などと述べた。
貴子氏は、茂木氏がかつてトランプ米大統領に「タフネゴシエーター」と評されたことを念頭に、「タフネゴシエーターを相手に、大変力強い答弁を引き出せたと、うれしく思っています」と応じた。