東武鉄道と日立製作所は13日、都内のホテルで会見を行い、両社で提供している生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」を多様なシーンに拡大すると発表した。今回は従来の指静脈認証に加え、顔認証を追加。将来的な事業の拡大を見据え、移動や入退室など日常のさまざまなシーンでの利用を可能とした。
その第1弾として、栃木県内を走る東武宇都宮線の栃木~東武宇都宮間の12駅の改札で顔認証を始めた。対象区間の定期券保持者は、必要情報を登録すれば顔認証でスムーズに改札が通過できる。今後は、同じ東武線の東上線やアーバンパークラインをはじめ、他社の鉄道路線でも活用できるシステム構築を進める。
また、店舗決済では、国内の決済端末設置数の約半数を占める「JET-Sシリーズ」との連携を順次開始。来年度からは入退室の管理システムとの連携も予定している。
このシステム、2022年(令4)8月に構想の検討を開始。約1年後に共通プラットフォームを発表した。24年8月には東武グループのスーパーの東武ストア、今年1月には埼玉県内の越谷市内と川越市内の飲食店、同4月には家電量販店で初めて「Joshin」でそれぞれ導入した。また、グループのホテルではセルフチェックイン機と連携している。
日本は少子高齢化により、労働力不足やデジタル格差が発生や、なりすましの増加などの課題が明らかもなってきた。このため、安全で簡単な認証手段の必要性が高まっている。サクララのようなシステムが実現できれば、てぶらで日常的にできる環境が整う。そんな「決済革命」をあらゆるシーンへと進めていく。